仕事で大切なことは孫子の兵法がぜんぶ教えてくれる
孫子の兵法を現代のビジネス、仕事に応用した「負けない仕事術」。負けない戦いを説いた孫子の兵法が21世紀の仕事にピッタリはまる。命のやり取りをし、国が滅ぶかどうかの瀬戸際となる戦争のやり方を説いた兵法だけに、負けてはならない。勝てなくても、逃げてでも、生き延びて、次の機会を狙わなければならない。そう考えると、まさにそれは人生と同じ。負けてはいけない。職業人生と考えても50年から60年の長期戦となるわけだから、目先の勝ちよりも、負けないことが重要だ。そしていつでも勝ちを狙える状態にいること。勝とう勝とうとばかり考えず、まずは負けないことを考えてみる。守りを固めておいてから攻めに転じる。こうした孫子の智恵がビジネスに活かせることを教えてくれる一冊。
孫子の原文を日本語に読み下し、その現代語訳があってから、ビジネスへの応用解説という形式でとても読みやすい。何しろ、孫子兵法家、長尾一洋の書いた本だから(笑)。自分の本を自画自賛するな!というご批判もあるでしょうが、自信を持っておすすめできない本を出すな!という面もあり、出す以上は自信があるものなのです。ご容赦ください。
マンガやイラストはありませんが、項目ごとに短く解説をまとめているので、読みやすいはず。孫子の兵法の本質は、「負けない」「負け戦をしない」「戦わずして勝つ」ことにあり、そこにフォーカスした内容になっています。是非、お読みください。