リーダーを目指す人の心得
ペプシ工場の清掃夫から国務長官にまで上り詰めた著者が説く、リーダーシップ論。黒人として初めて陸軍大将となり、統合参謀本部議長に最年少で就任したと言う。さすが、只者ではない。本書の内容も、単なる理論や理想論ではないから説得力がある。原著のタイトルは“IT WORKED FOR ME”俺はこうやって来たぜ、俺の場合はこうやったらうまく行ったぜ、みたいな感じか。まさに自らの体験に基づく人生とリーダーシップの指南書。部下を持つ人にももちろん読んでもらいたいが、上司がどんなことを考えているかを知るために部下の立場の人にも読んでもらいたい。こんな立派な上司ばかりではないが、上司は上司でいろいろ考え、苦労している。時に厳しいことを言うのも部下を思えばこそだ。良著。