代表長尾が語るおすすめBOOKS

弊社代表の長尾が読んだ書籍の中から
特に皆様におすすめのものを厳選してご紹介するページです。
自己啓発や社内教育の参考にしてください。

おすすめBOOKS 2000年版

仕事ができる人できない人

著 者:堀場雅夫

出 版:三笠書房

金 額:1400円


 有名ベンチャー経営者のベストセラー人材論。おそらく多くの企業で社員教育用に使っているのだろう。様々なタイプの社員像を一刀両断。オーナー創業者だから言える、過激な発言も多いので、普通の経営者は自分の口で言うのを避けてこの本を読ませているのだろう。もちろん参考にすべき点も多い良著。

不況もまた良し

著 者:津本 陽

出 版:幻冬舎

金 額:1600円


 直木賞作家による松下幸之助伝。さすが小説家だけあって、場面場面の情景が浮かぶようだ。幸之助自身の著や周囲の人間の松下伝は多いが、少し切り口を変えて松下経営を学ぶには面白い本。経営は時流に乗る運とそれをつかむ強固な信念が必要であると再認識。お奨めです。

傍若無人を叱る

著 者:鈴木健二

出 版:青春出版社

金 額:1400円


 気くばりのすすめで有名な元NHKアナウンサーの著者が「なにやってんだっ 日本人!」と最近の日本人に一喝。他人にわざわざ気配りをすすめるような人はあまり好きではないが、我々が日頃感じている日本人の「ちょっとおかしいんじゃないか?」という点をビシッと指摘してくれていて嬉しくなる本。この本で著者のことを見直した。確かに傍らに人がいないかの如く振舞う人が多い。他人の眼を気にし過ぎないという点では羨ましくもあるが、度を越すとやはり問題だ。若い人に読んで欲しい本だが、経営者、管理者が読んで、伝えていかなければならないだろう。

コンサルティングの悪魔

著 者:ルイス・ピーノルト

出 版:徳間書店

金 額:1800円


 ボストン・コンサルティングやアーサーDリトル、ジェミニコンサルティングなど国際的なコンサルティング会社を渡り歩いた元コンサルタントの内部告発本。いかにコンサルティングがいい加減で、その割に高価であるかが多くの事例と共に語られている。我々コンサルタントが読んでも「ほんとにそこまでいい加減なのか?」と疑いたくなるような内容で、彼らが高給を取りながら尚且つ会社が儲かるのもうなずける一冊。しかしこういうコンサルタントと我々のような中堅・中小企業向けコンサルタントを一緒にしてもらっては困る。ここまで儲からないし、給料も決して高くはない。

君ならできる

著 者:小出義雄

出 版:幻冬舎

金 額:1400円


 シドニーオリンピック金メダリスト、高橋尚子と言えば、言わずと知れた小出監督。五輪前に高橋の金メダルを予測し、レース展開まで具体的に指摘している。シドニーの本番一週間前に書き上げ、メダル獲得後二週間ほどの10月5日初版発行となっている。校正などもあるから本当かどうか疑わしいが、さすが幻冬舎と言わざるを得ない。金メダルを獲ってなかったらどうしたのだろう?などとついつい考えてしまって、内容に集中できなかったが、部下を持つ人には必読の書でしょう。世界一になるにはそれなりの努力が必要ということだ。

自在力2

著 者:塩谷信男

出 版:サンマーク出版

金 額:1600円


 98歳の著者が説く、健康法と成功哲学。呼吸法(正心調息法)を基本とした生き方について解説した本。前著「自在力」の続編である。人間と宇宙との関係を自覚し、自らの想念を現実のものに変えていくことは、多くの人が説いているし、仏教の教えなどもそうしたものの一つであろう。本書は著者自らの実体験を基に、医者としての客観的な見方も交えて、更に具体的な実践法も紹介するという納得できる本である。是非、宗教的なことなどに批判的な人に読んでもらいたい一冊である。人間の持つ可能性を実感できる。

戦略の原理

著 者:コンスタンチノス・マルキデス

出 版:ダイヤモンド社

金 額:2400円


 戦略が一番大切であるとは良く言われることだが、では戦略とは何ぞやと言われると答えに窮するものである。本書は戦略の原理というタイトル通り、企業戦略の根本原理を分かりやすく解き明かし、戦略を考えるとはどういうことかを分からせてくれる。経営者、管理者必読の書。奇をてらった戦略書が多い中、王道を行く良著である。

変われる会社、変われない会社

著 者:J.ペッファー+R.サットン

出 版:流通科学大学出版

金 額:1900円


 わかっているけど、できない。知っているけど実行しない。研修を受けたときは感動したが、具体的な行動は何も変わらない。といった知識と行動が矛盾するメカニズムと対処法について説いた一冊。なかなかユニークな本である。流行の言葉で言えば「ナレッジマネジメント」に関する本であるとも言えるだろうが、もっと現実的な本である。我々コンサルタントもよくこういう現実にぶつかる。研修時や指導時には納得してくれていたはずなのに、まったく行動に生かされていない人がいるものだ。必読。

21世紀 日本の使命

著 者:芳村 思風

出 版:致知出版社

金 額:1200円


 感性論哲学を提唱する芳村先生の思想を分かりやすくまとめた良著。今、日本人としてどう生きるべきか、21世紀にどう生きねばならないかを理解する必読の書。世界文明の中心が日本にあり、そのことを我々日本人が理解し、現実の行動に生かしていかなければ地球全体の繁栄もない。明治維新以上の歴史の転換点に生きていることを自覚したい。是非お読み下さい。

上司が鬼とならねば部下は動かず

著 者:染谷和巳

出 版:プレジデント社

金 額:1400円


 タイトルが直接的過ぎてこういう本はあまり好きではない。2月の初版から存在を意識しつつもやり過ごしてきたが、あまりに売れるので、仕方なく読んでみた。さすがに良い事が書いてある。管理職は必読だろう。同時に売れている理由も分かった。これを読んだ経営者が自社の管理職に強制的に読ませているに違いない。ところが読ませたいような管理者は「あんたはどうなんだ?」という姿勢で読むから効果がないだろうし、自ら進んで読むような管理者は心配がない。人遣いの難しさを改めて知る一冊。まだの人はどうぞ。

トイレのお仕事

著 者:松永はつ子

出 版:集英社新書

金 額:680円


 トイレ壁画デザイナーの著者がニューヨーク水族館のトイレ壁画に挑戦したノン・フィクション。ひょんなことからトイレの壁画を描き始め、トイレで世の中を変えようとする使命感を持った著者の力強い姿には思わず勇気付けられる。トイレに壁画を描くような儲からない仕事ができるのは女性だからだ、という声も聞こえてきそうだが、どんな仕事でもオンリーワンで極めれば存在意義を創り出せるという好例。iモードの松永さんと松永続きで、女性パワーに圧倒される。女性起業家必読。

プロフェッショナルの条件

著 者:P.F.ドラッカー

出 版:ダイヤモンド社

金 額:1800円


 はじめて読むドラッカー【自己実現編】と題された再編本。ドラッカーを読みこなしていると自負していただけに、「はじめて読む」という謳い文句に抵抗を感じたが、テレビ番組でドラッカー自身が本書のことを紹介していたので読んでみた。やはりすごい人です。一度読んでいる内容ではあるものの、改めてまとめられると分かりやすく読みやすい。本当にはじめて読む人は是非本書を読んでみたら良いだろう。もちろんドラッカー通を自認する人にもおすすめ。

リレーションプロセスマネジメント

著 者:野中郁次郎(監修)

出 版:ダイヤモンド社

金 額:1900円


 話題のCRMとは切り口を変え、顧客との接触機会を通じナレッジを引き出すという視点でまとめられた、結局はCRMの本。顧客とのやり取りを通じて暗黙知を引き出すという着眼自体はすばらしいが、では具体的にCRMとどう違うのか、具体的に顧客の知識を活用するとはどうすることなのか、という踏み込みがなく、概念的な提示に終わっているのが残念である。富士通総研が現実の実践の中で導いたコンセプトであれば良かったのだろうが、どうも野中先生頼みの理論を後追いしたように感じる。参考になる本だがちょっと物足りない一冊でもある。

これから市場戦略はどう変わるのか

著 者:田坂広志

出 版:ダイヤモンド社

金 額:1600円


 現場の市場を複雑系でとらえ、その攻略に異業種コンソーシアムを作ることを提唱。著者がこれまで関わってきたコンソーシアムの成功が提言の背景にあるようだ。 本書のポイントは、「自社の商品だけを売ろうと考えるのではなく、商品生態系全体を市場で育てようと考えなければならない」という点だろう。生態系というと分かりにくいが、 要するにシステム販売ということだ。商品がシステム化、ネットワーク化することで相互依存関係になっており、そのことによって異業種のコンソーシアムが必要になるというわけだ。 ダラダラと回りくどい文章にはイライラするが、重要な指摘を含んだ一冊である。

iモード事件

著 者:松永真理

出 版:角川書店

金 額:1300円


 iモード開発の立役者、松永真理氏のiモード開発秘話。軽いタッチの文章の中に、組織運営、事業開発、IT産業のあり方が見え隠れする好著。仕事の面白さを知る一冊。 やはり新しい仕事、自分たちにしかできない仕事、苦労の多い仕事をやり切る楽しさ、充実感は、ルーチンの定型業務をいくらやっても味わうことのできないものだろう。改めてiモードの可能性を実感できる本でもある。必読。

経営のコツ

著 者:船井幸雄

出 版:ビジネス社

金 額:1500円


 カリスマコンサルタント船井幸雄氏の40年間のコンサルティング活動の集大成という一冊。本人の個人的な 経歴も含めて、コンサルティングノウハウ確立の過程を開陳。その結論は「経営を考える時に最も大切なのは、経営はあくまでも人間のやる行動であると心得て おくこと」だそうだ。やはり「人」であったか、とも思うし、また「人」か、とも思う結論である。いずれにせよ「人」が経営者の永遠のテーマであることは 間違いあるまい。そしてその中心はやはり「トップ」だそうだ。

くたばれ!日本のベンチャーキャピタル

著 者:大原五月

出 版:オークラ出版

金 額:952円


 過激なタイトルの本だが、実際にベンチャーキャピタルから出資を得ようと悪戦苦闘した起業家の実録書。現在のベンチャーブームの裏側を知るには良い本だ。 日本のVCがすべて指摘のような状態だとは思わないが、納得できる指摘も多い。確かに海のものとも山のものとも分からないベンチャー企業が成功するのかどうかを判断するのは簡単なことではあるまい。 著者が指摘するような真のベンチャーキャピタリストを求めること自体に無理があるのかもしれない。VCに頼り切るのではなく、自らの判断でVCを活用できるだけの見識が起業家には問われそうだ。

負けながら勝ってしまう日本

著 者:増田俊男

出 版:PHP研究所

金 額:1200円


 船井幸雄氏のバックアップによって一躍有名になった国際金融のスペシャリストが、アメリカの凋落と日本復活のメカニズムを解き明かす。資本の倫理によって経済が動いていくという指摘は相変わらず説得力がある。 また、本書ではこれから21世紀には、精神資本主義という社会となり、その中で日本という国が果たすべき役割についても解説している。日本だからできる「与える」戦略は共感できる。まさに資本主義が行き詰まりその限界を露呈している現在、我々日本人が自らの役割に気付く必要があろう。

サラリーマンリカバリー

著 者:大前研一

出 版:小学館

金 額:1500円


 サラリーマンサバイバルの続編。サラリーマンだけでなく、これからのビジネスをどう生き抜くか、どう自己変革していくべきかを具体的に考える万民必読の書。大前氏の経験に基づく指南書だけに、説得力があると同時に、「大前さんだからできる・・・」というエクスキューズを生みやすい。著者も本書の中で指摘していることであるが、要するに「つべこべ言う前に動け」ということ。動かない奴に限って、言い訳が多い。大前氏の10分の1でもいいからやってみよう!と考えることが必要であろう。

知能販のプロになれ

著 者:トム・ピータース

出 版:TBSブリタニカ

金 額:1300円


 サラリーマン大逆襲作戦の第3弾。どんな業務であっても、それがプロフェッショナルに徹するなら、マッキンゼーなどの知能販売会社のようになれる、という提言。大前氏、トム・ピータースと元マッキンゼーの売れっ子コンサルタントが、揃ってサラリーマン改革に取り組んでいるのが興味深い。確かにこれからは一般企業であってもコンサルタント的な思考や発想が求められるようになるだろう。論理的な思考と他人をその気にさせるプレゼンテーション能力がビジネスマン必須の要件だ。

バタフライパワー

著 者:J.ブリッグス  F.D.ピート

出 版:ダイヤモンド社

金 額:2000円


 複雑系が分かりやすく解説されており、非常に読みやすい。複雑系に取り組んで挫折した人におすすめ。全体と部分の関係、自己と社会との関係を考えるために必須の内容。これまでの近代科学の要素還元主義から脱却する必要がある。我々は世界とつながっており、蝶の羽ばたきのような微細な力でも世の中を変えていけるのだ。人生の可能性に目覚める書。

起業のマネジメント

著 者:小林忠嗣

出 版:PHP研究所

金 額:1400円


 ベンチャーリンク社長のベンチャー論。コンサルタントでもあり、自らベンチャーリンクという起業を成し遂げ、サンマルク、ガリバーといったFCビジネスを公開支援する人だから言える具体的提言。VCからの出資を受ける前に是非読みたい一冊。安易な創業、安易な資金調達が問題視される中、起業を企業に育てるという発想は重要。確かにIPOのハードルが低くなり、ある程度までの成長はイメージしやすくなったが、それ以後継続的に成長を維持し続けるかが大きな問題だ。

21世紀 日本のデザイン

著 者:三菱総合研究所

出 版:日本経済新聞社

金 額:1600円


 三菱総研が21世紀の日本をプレビューさせてくれる。単なる未来予測的なものでもなく景気予想のような浅薄なものでもなく、結構力の入った内容だ。社会構造から科学技術、国際社会、産業構造、企業経営、国家論など幅広い範囲で掘り下げた提言を提示。人間の価値観の転換にまで踏み込んだあたりはさすが。ビジネスマン、企業経営者必読。21世紀のあり方を考えてみよう。

ヘソマガリ

著 者:峰岸和弘

出 版:ダイヤモンド社

金 額:1400円


 26歳で米国ナスダックと東証マザーズに同時上場を果たした、クレイフィッシュの松島社長を中心とした創業メンバーの実話。サイバーエージェント同様、若い世代のパワーを感じる一冊。各章にはコンサルタントによる解説も入り、起業家に分かりやすい本作りがなされている。光通信との資本関係が良くも悪くも注目される同社だが、逆風を跳ね返して欲しいものだ。ネットベンチャー全体に言えることだが、米国のビジネスモデルを日本でアレンジして展開しているだけのステップから、その企業にしかできないオリジナリティを如何に出していくかが今後問われよう。

現代講談 松下幸之助

著 者:渡部昇一

出 版:PHP文庫

金 額:743円


 単なる松下幸之助の伝記ではなく、思想家松下幸之助を哲人渡部昇一が語る、といった内容。経営の神様である松下氏の著作や伝記的な書籍をこれまでにも数多く読んできたが、本書は更に一歩踏み込んだ松下幸之助研究ができる一冊。何が経営の神様を作ったのか、その時松下幸之助がどう考えたのかを渡部昇一ならではの視点で斬り込んでいる。89年に出された本の文庫化。743円で良いのか?と言いたくなる良書。

CRM入門

著 者:グレン・S・ピーターセン

出 版:東洋経済新報社

金 額:1700円


 97年に出た「SFA 顧客志向の営業革新」の続編。前著が良い内容だったので大きな期待をして読んだが、どうも書名のように入門書に巻き直されており、表面をなでただけで終わったような感じを残すものになった。この辺りは翻訳者の意図が大きく影響しているようだが、いずれにせよCRMやSFAを考える上では必読であろう。「売るための仕組み」という非常に大きな概念だけにシステムだけでは解決できない問題が多いのだが、厳しい時代だけに今後必須の経営課題となるだろう。

「超」社長術

著 者:田村文重

出 版:英治出版

金 額:2200円


 アーサーアンダーセン、日本ヒューレット・パッカードを経て、シンガポールに会社を設立して、コンサルタントとして独立したというユニークな著者経歴に引かれて買ってしまった一冊。「超」とつく本は基本的に嘘くさいのであまり好きではないが、我慢して買った。期待した割に驚くような提言はなかったが、これからの経営者に求められる基本姿勢を上手にまとめてある。経営に行き詰まった時に読んでみると良い本だと思う。

IT時代のブランド戦略

著 者:市橋和彦

出 版:PHP研究所

金 額:1400円


 P&Gなどでブランド戦略を担当してきたブランドコンサルタントの本。ブランドに関する本はどうしても大企業向けの内容になってしまうようだ。本書もその例に漏れないが、中堅・中小企業でも参考になるようにまとめてはある。読みやすく分かりやすい本。小難しい理屈を並べたどこかの大学の先生の本よりは数段GOOD。会社を大きくしたい経営者、ビジネスマンは読んでみると面白いでしょう。

サバイバル経営術

著 者:山村幸広

出 版:インプレス

金 額:1400円


 元祖ブラウザ、モザイクの販売から、ネット広告のダブルクリック、ネットポータルのエキサイトとインターネットの世界で活躍する著者のインターネットビジネス論。自らの経験に照らして、ネットビジネスに関する細かい点まで親切に解説してくれている好感の持てる良著。また、どちらかというと技術論の多い類書の中では、経営者をターゲットにした内容なので、幹部層、経営層の方は読んでみると良いだろう。「負け組にならない秘訣」とぶち上げた以上、エキサイトがポータル戦争で負けないようにと祈るばかりだ。

私がマイクロソフトで過ごした日々

著 者:ジェリー・ビック

出 版:アスキー出版局

金 額:1600円


 前著「私がマイクロソフトで学んだこと」に続く、マイクロソフトウェイ第二弾。続編だけに前著よりもインパクトはないが、ネットビジネスへの取り組みなど、具体的にビジネスの中身に言及している。IT関連産業、ベンチャー企業の人には必読。

挑戦

著 者:小林茂樹・岸田幹裕

出 版:ダイヤモンド社

金 額:1700円


 MBAベンチャー・ノンフィクションと題された起業ドキュメント。早稲田大学のビジネススクールで学ぶ著者と古本ベンチャー、ブックオフ社とのやりとりと実際に新規事業を起こすまでの思考プロセスを紹介。理論と実業のギャップを実感するには良い本だろう。ただ、早稲田大学の先生が監修しているために、早稲田のPR臭がする点が残念ではある。反対に事業パートナーであった、ブックオフ側には悪いイメージを抱いてしまう。大企業で社内ベンチャーを企画している人にはお勧め。

「ブランド人になれ」

著 者:トム・ピータース

出 版:TBSブリタニカ

金 額:1300円


 トム・ピータースのサラリーマン大逆襲作戦①と銘打たれた個人と企業の関係を考え直す提言集。50項目に分けられて提言がまとめられているが、これからの時代に、どうしても必要なことだろう。トムお得意の過激な表現なので、ちょっと無理じゃないかと思うようなことも中にはあるが、基本的考え方としては非常に納得できる。自分をブランドにするのは自分なのだ。自分は自分という名の企業なのだ。あなたにも是非はじめの一歩を踏み出して欲しい。私も早速「やってみよう」

「リンクソーシング」

著 者:長尾一洋

出 版:ぎょうせい

金 額:1700円


 ブームの感もあるアウトソーシング。そのアウトソーシングの限界を指摘し、「リンクソーシング」という新概念を提唱。人材を斬り捨てるアウトソーシングではなく、個々の人材を活かすリンクソーシングへの転換はこれからの企業経営において不可欠な課題である。全ビジネスマン、全企業経営者必読!

「前略・・・」

著 者:渡邉美樹

出 版:東洋経済新報社

金 額:1500円


 40歳で東証一部上場企業の社長となった「青年社長」渡邉美樹氏の経営論。読者からの質問に答える書簡形式で書かれており、非常に読み易く、また具体的な本だ。私も一度御本人にお会いしたことがあるのだが、渡邉社長はとても元気でパワーあふれる魅力的な人だ。若いけれども、26歳でマザーズ上場の藤田社長と比べるとやはり地に足のついた実績の重みを感じさせる。本書の中ではネット株バブルについて苦言を呈している。飲食業界やFCに関わっている人は必読。

ジャパニーズ・ドリーム

著 者:藤田 晋

出 版:ダイヤモンド社

金 額:1500円


 東証マザーズに26歳でサイバーエージェント社を上場させた藤田社長の経営論。同社のホームページに宣伝のつもりで書いたという「ベンチャー企業の日記」がベースになって本書ができあがっている。ネットバブルといった声も聞かれるが、とても26歳とは思えない経営論を持ち、さらにそれを実践している点で素晴らしい。本人も書いているが、バブルかどうかは関係ない。その波をどう読み、どう活用するかがポイントなのだ。もちろん、何年かの内に同社の経営が行き詰まるようなことになれば、「若すぎた」「無謀だった」などとお決まりの批評が出てくるのだろうが、現時点での成果、実績で十分に評価できる。若いビジネスマン、学生はもとよりネットに疎い方々にも必読の書。世の中は動いています。

ドットコム・ショック

著 者:大前研一

出 版:小学館

金 額:1400円


 大前研一の最新作。やっぱりこの人は頭がいい。現在進行しているネットバブル、IT革命の本質を探ることができる。ちょっと日本について悲観的になってしまうが、我々日本人が置かれている現実を直視し、動き始めるしかないようだ。グローバルな視点から日本を考え、また自分のあり方、生き方を考える必要があるのだろう。是非御一読を。

経営いろはガルタ

著 者:後藤昌幸

出 版:致知出版社

金 額:953円


 兵庫ダイハツを県下No.1のディーラーに育てた著者の実践的経営論。いろはガルタとしてまとめられており読みやすい本ではある。体験の書だけに説得力があり納得させられる点も多いが、内容的に目新しいものはない。経営の基本、経営者としての心構えを押さえる一冊。

E型ビジネスの衝撃

著 者:町田洋次・富沢木実

出 版:PHP研究所

金 額:1200円


 IT革命で米国に遅れをとっている日本がどうやって追いつき追い越すことができるかという点について「ホルモン系ソフト」という切り口で考察。確かに日本のアニメなどは世界に通用するソフトとして以前から評価されてきたし、最近ではポケモンの米国でのヒットもあった。最近はITなんとか、Eなんとかという類書が多数出版されているが、その中では切り口にオリジナリティが感じられる。ただ、衝撃というほどの衝撃はなし。共著者が長銀総研出身者だけに「分かっているならどうして?」と考えてしまうのは私だけだろうか。

京セラに学ぶ新・会計経営のすべて

著 者:田村繁和・小長谷敦子

出 版:実業之日本社

金 額:1600円


 本家稲盛氏の書いた「実学」を解説したような本。素人にも分かるように簡単に解説してくれています。共著者は共に公認会計士なのだが、稲盛氏礼賛が目立ち過ぎ、「専門家としての意見はないのか?」と言いたくなるようなところも。やはりそれだけ稲盛氏がすばらしい経営者であるということか。「実学」は必読です。

窮すれば変じ、変ずれば通ず

著 者:田辺昇一

出 版:東洋経済新報社

金 額:1300円


 日本を代表する経営コンサルタントの経営変革論。時代の変化によって企業経営は厳しい環境に置かれているが、それを脱すためには嘆いてばかりでは駄目だ。環境のせいにする前に自己変革を図らなければならない。著者が天下の田辺昇一氏だけに、変化を唱えた内容ではあるものの、時代が変っても経営の基本は変らないなと改めて感じさせる。良いのか悪いのか・・・

人生と財産

著 者:本多静六

出 版:日本経営合理化協会

金 額:9800円


 学者でありながら億万長者となり、60歳でその財産のほとんどを寄付してしまった著者の貯蓄論及び人生論。自らの実体験を元に具体的に諭してくれる良著。金儲けを汚いものと考えず、仕事を道楽化し、人生の計画を持つ。当たり前と言えば当たり前ではあるが、実践をするのがなかなか難しいテーマでもある。経営者、管理者におすすめの一冊。

文明の衝突と21世紀の日本

著 者:サミュエル・ハンチントン

出 版:集英社新書

金 額:660円


 93年に「文明の衝突」を著した著者の続編であり、日本編でもある。世界における日本の位置付け、日本の将来について考えさせられる一冊。21世紀の世界がどう移り変わるかを文明の視点で解き明かす。元々孤立する日本文明がこのまま世界の孤児となるか、それとも中国分明に呑み込まれるか、我々日本人が自ら考え、答えを出すべき時が来ているようだ。

だから、あなたも生きぬいて

著 者:大平光代

出 版:講談社

金 額:1400円


 中卒、自殺未遂、極道の妻、という経歴から一発で司法試験に合格した34歳の弁護士の実話。人を人として扱うことの大切さ、いざと言う時に人間の強さを実感する好著。他人と表面的な関わりしか持たず、表面的に良い人を繕うことの愚かさと本当に人を思うことの難しさも教えてくれる。子供を持つ親必読。ちょっとしたことで自分に自信を無くしてしまっている人も必読。

新・雇用革命

著 者:牧野 昇 ・ 武藤泰明

出 版:経済界

金 額:1400円


 日本型雇用慣行がどのように変化するかという大きな話から、テレワーク、アウトソーシング、ナレッジマネジメントまで突っ込んだ一冊。なかなか深い洞察があり、参考になる。企業経営の在り方や仕事の仕方は今後変化せざるを得ないだろう。企業、個人とも「勝ち組」「負け組」の二極分化は避けられまい。そこで必要になってくるのが、短期育成能力。企業側では、如何に短期間に成果を出せる人間を育てるか、個人の側では、どれだけ必死に短期集中で力を付けられるかが勝負となる。お仕着せや定型の教育では通用しないことは間違いないが、ではどうすれば良いのかと聞かれると難しい。

あなたの会社が90日で儲かる

著 者:神田昌典

出 版:フォレスト出版

金 額:1500円


 感情に訴えかける「エモーショナル・マーケティング」なるコンセプトを紹介している。ピンクの派手な装丁で、書名も刺激的でついこの著者の思う壺にはまってしまった。内容的にはそれほど斬新とは思えないが、確かに常識というフィルターで現実が見えなくなっているきらいはあるだろう。自己の体験に基づく具体的な話で、マーケティングや営業に携わる人は読んでみると面白いだろう。著者は、外務省を経てMBAを取得、外資系コンサル会社の経験も持つ。その故か、MBA取得者やコンサルタントへの痛烈な批判を展開している。コンサルティング会社で通用しなかった人間によくありがちなケースでもある。コンサルタントと言っても様々だ。十把一絡にしてもらっては困る。

これから日本市場で何が起こるのか

著 者:田坂広志

出 版:東洋経済新報社

金 額:1600円


 ネット革命によって起こる市場の変化を12のポイントで解説している。インターネットの普及、ネットビジネスの隆盛の本質をつかむために有効な一冊。このところ著作を連発している著者は、ナレッジマネジメントや複雑系についての第一人者と言えるだろう。私はあまり好きではないが、この本で見直した。さすが東大の大学院まで出た人は違う。ともあれ、ネットビジネスでは理屈よりも実践が重要。

アウトプレースメント

著 者:ジェームス・チャレンジャー

出 版:TBSブリタニカ

金 額:1500円


再就職支援(首切り屋という方がイメージしやすいか)の産みの親が書いたアウトプレースメント論。単なる解雇ではなく、被解雇者のためのアウトプレースメントを提言している。なかなか良い本である。すべてのリストラ担当者がこの本の理念に沿って、仕事をしてくれればもっと違ったリストラが実現できるだろう。著者が言うように、一方的なリストラはマイナスの影響が大きい。個人を活かすと同時に全体を生かす方法を考える必要があるだろう。

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