2034 未来予測――AI(きみ)のいる明日
MicrosoftのWindows95に「右クリック」「ダブルクリック」「ドロップ&ドラッグ」などの機能を実装したという伝説のエンジニアが、AIを「きみ」と呼ぶようになる未来を描いたAI啓蒙書。2034年の未来予想図がストーリー仕立てで描かれている。
AIによって「死生観」がどう変わるか、24時間寄り添うパーソナルAIがいる生活はどうなるか、高性能・人型ロボットの「低価格化&大量生産」によって産業がどう変わるか、AIドローンによって戦争がどう変化するか、AIによって人間の仕事が8割消える時代はやってくるのか、というテーマごとにショートストーリーがあって、未来のイメージが湧きやすくなっている。
世間で「AI、AI」と騒いでいるけれども、いったい何ができるのかと半信半疑でいるビジネスパーソン、経営者は読んでみると良いだろう。AI礼賛の「AIがあれば何でもできる」というメリットばかりを強調した内容ではなく、AIによるデメリットや弊害、考慮しておくべきことなども織り交ぜて書いてあり参考になる。
AIの利活用については、好き嫌いもあるだろうし、IT以上にブラックボックスになっていて分かりにくい面があると思うので、ついて行けていない人や企業も少なくないだろうが、人間を不要にするという意味でIT以上のインパクトがあり、経営や仕事の仕方は間違いなく変わる。逃れられないなら敢えて取り込んで使いこなす側に回るしかないと覚悟を決めよう。
5年後10年後の経営を考える際に読んでおいて損はない一冊。







