大前研一入門 「初の半自叙伝」
私は大前研一フリークである。「新・国富論」を読んで経営コンサルタントになった。もちろん「企業参謀」は何度も読み返した。「平成維新の会」にも入って本人に会ったこともある。彼の著作はほとんど読んだ、と思っていたが、なんと本書が累計900冊目になると言う。さすがにそんなに読んでいない・・・大前研一フリークとか言っているのに、これではいけないということで手に取った。今さら「入門」書を読む必要もないとは思ったが、「半自叙伝」という微妙なタイトルも気になって読んでみた。
前半は、過去の著作を振り返り、マッキンゼーでのエピソードも交えながら自叙伝的に語られる。概ね知っていることばかりだったが、細かいエピソードまで書かれていて、フリークとしては楽しめた。だが、後半は雑誌か何かの原稿が再掲され、最後は対談でこれも最新のものではなかったので、「半」自叙伝とは半分が自叙伝という意味だったのだろうと思う。さすがプレジデント社は、大前研一を使い回して稼いでいるなと感心したが、そのプレジデント社とのエピソードも紹介されていて興味深い。
いろいろ難癖をつけたいところがある本だが、読む価値は充分にあって、いくつも気付きを得た。大前研一フリークではなくても、経営コンサルタントおよびそれを目指す人であれば一読の価値はあると思う。詳細はネタバレになってはいけないので書かないが、興味がある人は是非読んで欲しい。
最近はマッキンゼーやBCGは知っていても、大前研一や堀紘一を知らない学生さんや若いコンサルタントもいるから、日本の経営コンサルタントが市民権を得た歴史を知るためにも本書を読んでみることをおすすめしたい。
一般企業の方、コンサルタントなんて興味がないという方にはあまりおすすめではないかな。










