会社AIの「やってはいけない」
会社として把握も管理もせずに、生成AIが社内で利用されていたりする。社長が「我が社にAIなんて必要ない」と言っている裏で社員さんが「AIって便利だな」と無償プランのAIを使っていたりする。そこに顧客情報や社外秘の情報などを書き込んでしまったら? 「無料だからいいだろう」と放置していたら、とんでもないマイナスを食らうことになりかねない。日々、急速な改良、進歩を遂げている生成AIを組織的に利用し、生産性を上げて、AIを駆使した経営にシフトするための第一歩は、まず「やってはいけない」ことを明示し、社内に徹底することだ。「やってはいけない」ことが分かれば、あとは「やるだけ」。
AI人材はもとよりデジタル人材すらいない会社が、個人AIを卒業し会社AIの「はじめの一歩」を踏み出すために、まず読むべきなのが本書である。本書を読んで「やってはいけない」ことをやらないようにしてしまえば、あとはAIに聞くなりやらせるなりすれば進んでいける。
何を隠そう(隠してはいないが)、本書は私と弊社のAIコンサルタントが書いた本である。良かれと思って書いているのだからおすすめしないわけにはいかない。共著者に選んだのは、普段AIを駆使して開発をしている創発エンジニアではなく、非エンジニアなのにAIを駆使して業務改善しまくっているAIコンサルタントである。要するに元々ド素人である。だから、デジタル人材すらいない会社でも参考になるはずだ。ド素人でもAIをうまく使えばここまでできる。それを実地で証明しているのだから、これ以上の説得力はないだろう。
弊社では2012年から「AI秘書」を世に出しているくらいだから、普段からAI関連の本を読むし動画などでも学習しているのだが、専門家の話はやはり一般の人にはハードルが高いように思う。専門用語を当たり前のように使うし、前提となるITやネットワークの知識がそもそもなければ理解不能だ。それでは普通の中小企業はついていけない。そんな問題意識もあったので、明日香出版社さんからお声がけいただいた時に自分で書くしかないと思って出版に至った。
分かっている人にとっては、AIについて知りたかったら本なんて読んでないでそもそもAIに聞けばいいと思うようなことだろうが、「AIって興味があるけれども自社でどう役に立つのか分からない」「そもそもどこから手をつけたらいいのか不安」「ヘタに使って暴走でもしたらどうしよう」と悩んでいる経営者のためのAI入門書と思って読んでいただきたい。個人向けのAI解説書ではなく、あくまでも会社としてAIをどう活用するかという解説書である。












