今回は、パスワードよりも漏洩のリスクが低く、
安全かつ簡単にログインできる「指紋・顔(パスキー)認証」についてお伝えします。
昨今の社会的問題として、パスワードの漏洩、フィッシング詐欺、サイバー攻撃などのリスクが
深刻化しています。パスワードのセキュリティを担保するためには、文字数を増やしたり、
2段階認証などの方法がありますが、その分ログイン手続きが煩雑になり、
ユーザーや問い合わせを受けるシステム管理者の負担が増します。
このトレードオフを解消するため、
パスワードより安全で簡単な、指紋・顔(パスキー)による認証をおすすめします。
「指紋・顔(パスキー)認証」を利用すると、
パソコンやスマートフォンの画面ロック解除(指紋・顔認証)と同じ方法でログインできます。
また、こんな利点があります。
●パスワードを覚えたり、入力したりする手間がなくなります。
●生体認証で簡単にログインできます。
※2段階認証も省いて即時ログインします。
●パスワードと異なり、パスキーはサーバーでなく本人のデバイスに保存され、
また推測したり使い回すことは不可能であるため、攻撃者から情報を安全に保護できます。
●パスキーはフィッシング詐欺やパスワード漏洩に耐性があるため、パスワードより安全です。
ただし、パスキーは新しい技術であり、すべてのデバイスがパスキーに対応しているとは限りません。
そのため、従来のパスワードに2段階認証を設定したり、
パスワードの桁数を増やしてセキュリティを高めつつ、
パスキーと併用することで利便性と安全性の両立を図ることをおすすめします。