Step6 モニタリングシステムをつくる ~モニタリングツールとしての日報 その32010年11月09日

おはようございます、
経営の見える化 エバンジェリストの本道です。

前回から戦略のモニタリングツールとしての日報の話をしています。
日報には4段階の成長過程があり、第1段階は報告書、第2段階は連絡書第3段階は計画書としての日報利用でした。
さらに、日報の活用度を上げて、戦略書レベルの運用を目指しましょう。

❖戦略書レベル
最後の第4段階では、この日報システムを全社で活用します。
もちろん、日報の記述内容は、第3段階の計画書レベルです。
そして、その蓄積した情報を全社で活用するのです。
部署横断的なアドバイスや支援体制、蓄積情報を経験知の疑似体験として活用して行くのです。
その際に、日報の内容が自分のことしか書かない報告書レベルであれば、他部署の人は活用できません。
ですから、担当者の活動の事実に対しての顧客の反応、顧客の反応に対しての担当者の推察、推察から導いた次回の活動予定、そして上司や同僚からのアドバイスという計画書の利用が前提となります。



また、日報システムは、ERPシステム連携モジュールの「ERPコネクタ」で、顧客の売上実績情報など基幹システムと連携することになります。
そして、日報の成長過程の最終段階である全部署での横断的な日報システムの取り組みは、スコアカードの評価指標の財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、人材と変革の視点のすべての視点の情報のモニタリングする情報源として活用することになります。
そして、経営判断に必要なあらゆる情報を一覧でチェックできる「経営判断支援ツール」に連携して、現在の戦略の実施状況をパッと一目で分かるようになるのです。



可視化経営では、この第4段階の日報活用をあるべき姿としています。
そして、このような運用レベルの日報を可視化日報と呼んでいます。



↓↓ 可視化経営のstep①~ step⑥はこちらから ↓↓
step① 「経営理念・使命を再確認する」
step② 「20年後の将来ビジョンを描く」
step③ 「ビジョン,戦略,戦術をマップ化する」
step④ 「スコアカードを作成する」
step⑤ 「アクションプランを決める」
step⑥ 「モニタリングシステムを作る」