Step6 モニタリングシステムをつくる ~モニタリングツールとしての日報 その12010年10月26日

おはようございます、
経営の見える化 エバンジェリストの本道です。

戦略のモニタリングツールとしての日報という位置づけについて、説明したいと思います。
皆さんは、「日報」というと、どんなイメージをお持ちでしょうか?

面倒くさい、手間、行動管理ツール、事後報告、スケジュール管理、備忘録など、おおよそこんな感じでしょうか?

日報とは読んで字のごとく、日々の出来事を報告するもので、上司が部下の1日の行動を把握するツールというのが一般的です。

もし、あなたの会社の日報がこのレベルだとすると、これまで説明してきた現場情報収集システムの道具として日報は、不十分といえます。

「このレベル・・・」と言いましたが、実は、日報には4段階の成長過程があるのです。

企業の経営の成熟度が上がって行くのに呼応して日報が成長して行くのです。

裏を返すと、日報を上手く活用する、すなわち日報の成長過程の段階を上ることが、経営の成熟度を上げて行くことにつながるのです。



❖報告書レベル
第1段階とは、皆さんがおおよそ描くイメージの日報で、事後の報告書レベルの日報です。
この日報は、行動管理を主眼としていますので、どうしても本人の行動報告が中心となります。
ですから、日報システムで人材と変革の視点の評価指標として情報収集することは、可能かもしれませんが、顧客の視点や業務プロセスの視点などの組織的な活動における評価指標としての活用には不向となります。

❖連絡書レベル
この日報システムの活用度をもう少し上げて、第2段階に進めてみましょう。
このレベルでは、日報を上司と部下との双方向のコミュニケーションツールとして活用して行きます。
そのためには、本人を組織的に支援するシクミが必要となってきます。
たとえば上司として、日報にコメントやアドバイスを入れることで、部下への指導育成日報として活用するのです。上司と部下という関係だけでなく、先輩や同僚を含めた部門での支援体制を構築することで、日報を報告書から連絡書にすることになります。
そうすることにより現場情報を部門で組織的に活用することができ、業務プロセスの視点の評価指標の一部を評価指標として利用することが可能となります。



↓↓ 可視化経営のstep①~ step⑥はこちらから ↓↓
step① 「経営理念・使命を再確認する」
step② 「20年後の将来ビジョンを描く」
step③ 「ビジョン,戦略,戦術をマップ化する」
step④ 「スコアカードを作成する」
step⑤ 「アクションプランを決める」
step⑥ 「モニタリングシステムを作る」