おはようございます。
経営の見える化エバンジェリストの本道です。
先週、とある企業の役員面談で戦略の具体化についての話になりました。
この会社は、歴史のある食品メーカーです。
量販店はもちろんのこと、地方のスーパーでも必ずといってよいほど品ぞろえされている有名な商品です。
この会社は、これまでこの製品1つで成長してきました。
しかし、人口減少による国内マーケットの縮小は、あらがうことはできず、ここ数年の売り上げは、横ばい傾向です。
国内マーケット担当のこの役員は、小売店舗の新規開業の激減と、量販店の出店攻勢による価格の引き下げ要望に苦慮しています。日々の生活に欠かせない食糧品を特売して、今月多く購入してもらっても、保存が効くだけ買い置きとなり、翌月の売り上げの低下を招くだけというジレンマにあります。
経営トップからは、国内マーケットの縮小による売り上げ減少。利益については、今後の社員高齢化や設備の老朽化などによるコスト構造の悪化で、売り上げの減少以上に深刻な状態を指摘されています。経営トップから変化を求められています。
変化の激しい時代に、「これまで通り、これまでの取り組みを続けて行けば良い」という経営者は、いません。
会社は、環境適応業と言われるように、顧客やマーケットのニーズを組織的に機敏に感じ取りながら創発的に戦略を打ち出して行かなければならないのです。
この役員と1時間のバトルの末に、共有したことは、・・・・・
変わらなければならないのは、あなた自身。
そして、マーケット縮小、高齢化という市場環境を恨んでいても何も変わらない。
総論より各論。評論家のような絵に描いた餅のような戦略よりも明日からチャレンジする具体策。
そして、以下の方程式をベースに戦略を具体化して行く必要があると言う点で合意しました。
この戦略の具体化は、戦略を実行する現場のマネジャークラスが中心となって構築する必要があることも理解いただきました。(ふっ)
次回は、この方程式の説明をします。
↓↓ 可視化経営のstep①~ step⑦はこちらから ↓↓
step① 「経営理念・使命を再確認する」
step② 「20年後の将来ビジョンを描く」
step③ 「ビジョン,戦略,戦術をマップ化する」
step④ 「スコアカードを作成する」
step⑤ 「アクションプランを決める」
step⑥ 「モニタリングシステムを作る」
step⑦ 「経営コクピットを完成させる」