Step7 経営コクピットを完成させる~部門間の関係を考える2010年11月30日

こんにちは、
経営の見える化 エバンジェリストの本道です。

企業とは、全社員が経営理念を共有しビジョン実現を目指して活動する組織体です。
各々が購買、製造、物流、営業、サービス、開発、総務、経理などに役割分担して、一連の業務プロセスに対応しています。

業務プロセス全体が上手く機能すると顧客価値を創造し、その結果として企業の財務面も満たされて行きます。

この際、注意しなければならないのは、日ごろ分業体制で各々の業務を行っているため、自部門の最適化が最終目的となりやすく、全体最適の考慮を忘れがちになることです。

企業における全体最適とは、部門の立場や部門のセクショナリズムを超えて、顧客への価値提供を目標とした部門が、他の部門の状況を見える化し、足りないところを補完しながら全体の業務プロセスを機能させるということです。

これまで可視化経営では、可視化マップ『タテの因果関係』、スコアカードの『ヨコの因果関係』、そしてビジョンマップ、戦略マップ、戦術マップそれぞれのマップの関係は、『時間軸の因果関係』と言いました。

そして、自部門の戦術マップと他部門の戦術マップそれぞれの部門最適は必要ですが、上位部門の戦術マップを参考にして全社最適になっているかを確認します。

この部門間の関係を可視化経営では、『左右の因果関係』と行っています。

また自部門の戦術マップが、上位部門や下位部門の戦術マップと整合が取れていなければなりません。
ちなみにこの関係を可視化経営では、『上下の因果関係』と言っています。

可視化マップには、タテ、ヨコ、時間軸、左右、上下の5つの因果関係があるということになります。

これらの5つの因果関係を考慮して経営コクピットを設計する必要があります。




↓↓ 可視化経営のstep①~ step⑥はこちらから ↓↓
step① 「経営理念・使命を再確認する」
step② 「20年後の将来ビジョンを描く」
step③ 「ビジョン,戦略,戦術をマップ化する」
step④ 「スコアカードを作成する」
step⑤ 「アクションプランを決める」
step⑥ 「モニタリングシステムを作る」