Step7 経営コクピットを完成させる~カギを握るPDCAの高速回転2010年11月24日

おはようございます、
経営の見える化 エバンジェリストの本道です。

Step1からStep5までは、経営戦略プランの策定フェーズでした。
そしてStep6では、策定したプランを具体的に遂行した状況をモニタリングするための設計を行いました。
このStep7では、Step6で検討した現場情報の収集システムを効率的に行うためのインフラ整備について検討します。

経営戦略は、ビジョンと戦略を基に可視化マップとスコアカードを描く戦略作成フェーズと評価指標を実現するための具体的なアクションプランの立案(P:計画)、アクションプランの実行(D:実行)、アクションプランの評価(C:チェック)、アクションプランの改善(A:アクション)というPDCAサイクルを回して行く経営戦略実施フェーズからなります。

これまでの戦略が通用せず、手探り状態の場合には、戦略の仮説検証が必要であると説明してきました。
仮説検証スタイルで経営戦略を進めて行くには、経営戦略遂行フェーズのPDCAサイクルの回転スピードを上げることが、重要となります。

このPDCAサイクルが上手く回らない多くの場合は、アクションプランの仮説(P)と実施(D)に対して、検証のためのモニタリング(C)の情報収集に手間がかかり、スピーディな意思決定ができない点が上げられます。

戦略という仮説が正しかったかどうかをモニタリングし検証するために必要な現場情報の収集が、PDCAサイクルの回転スピードの差となって現れてくるのです。


この仮説-実施-検証-改善という一連のマネジメントを高速回転して行くためには、次のような条件が必要となってきます。
① 現場の情報収集スピードがボトルネックとなり、仮説検証スピードを落とすことのないように、モニタリングしたいアクションプランの実施状況であるKPIやその因果関係にあるKGIの実績値が効率的に収集できるようなITシステムを活用すること。
② 収集された情報を必要な人が自らの意思でわざわざ見に行かなくても、必要な時に必要な場所で必要な情報を見ることができること。
③ その提供された情報が、KPIやKGIである評価指標の目標値や基準値に対してどういう状態にあるかパッと分かること。
④ 評価指標と実績値のギャップである問題が、どうして発生したかの原因究明の手掛かりが提供できること。



↓↓ 可視化経営のstep①~ step⑥はこちらから ↓↓
step① 「経営理念・使命を再確認する」
step② 「20年後の将来ビジョンを描く」
step③ 「ビジョン,戦略,戦術をマップ化する」
step④ 「スコアカードを作成する」
step⑤ 「アクションプランを決める」
step⑥ 「モニタリングシステムを作る」