Step6 モニタリングシステムをつくる ~モニタリングの見直し2010年10月13日

おはようございます、
経営の見える化 エバンジェリストの本道です。

モニタリングで目標値や基準値と実績値とのギャップについて、以下の3つの点から問題の原因を洗い出して見ます。
① 仮説である日課を実施するためのアクションプランに、無理がなかったか。
② 仮説である日課自体の数値設定が、妥当であったか。
③ 日課自体が、ゴール指標を達成する指標として適切であったか

もし、対策を講ずるのであれば、(ア) アクションプランの見直し、(イ) 日課の数値の再設定、(ウ) 日課の見直しという手順になります。


ここで、日課とゴール指標の仮説-実施-検証の繰り返しとなります。

アクションプランを実施している現場では、日課を達成できない、日課を達成してもゴール指標を達成できないという状況が続くと、苦し紛れにゴール指標を達成し易い指標に変えてしまうことがあります。

しかし、ゴール指標のハードルを下げたとしても、ゴール指標と因果関係にある戦略目標が達成しないのは明らかなのですから、本来の目的を見失わないようにしなければなりません。

このように、戦術マップの実施期間(四半期や半期)の途中でゴール指標の達成のために日課の見直しを行うことはありますが、ゴール指標の変更は一般的に行いません。

もし、ゴール指標を変更するのであれば、ゴール指標の数値だけを小手先で調整しようとせず、抜本的に戦術マップの見直しまで、さかのぼって検討する必要があります。

可視化経営を実践するには、戦術マップのシナリオをスコアカードで仮説した目標値や基準値どおりに、実施できたかどうかを検証するわけです。

混沌とした時代は、仮説―実施―検証をスピーディに回して行くことが問われています。



↓↓ 可視化経営のstep①~ step⑥はこちらから ↓↓
step① 「経営理念・使命を再確認する」
step② 「20年後の将来ビジョンを描く」
step③ 「ビジョン,戦略,戦術をマップ化する」
step④ 「スコアカードを作成する」
step⑤ 「アクションプランを決める」
step⑥ 「モニタリングシステムを作る」