Step3 ビジョン、戦略、戦術をマップ化する~バランス・スコアカードの活用~2010年08月03日

こんにちは。
経営の見える化 エバンジェリストの本道です。

前回までは、Step2でビジョンの定義とその具体化を検討してきました。
今回のStep3では、経営理念やビジョンにもとづき、20年後のビジョンをビジョンマップとして、3年後の戦略を戦略マップとして、今年あるいは来年の実行施策を戦術マップをとして見える化して行きます。
ビジョンマップ、戦略マップ、戦術マップの3つのマップを総称して「可視化マップ」と言っています。また社内では、マップ3兄弟と言ったりもしています。

この可視化マップは、1992年にキャプラン&ノートンの2人が発表したバランス・スコアカードと言う経営手法を取り入れています。
バランス・スコアカードは、ビジョンと戦略の具体化を財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、人材と変革の視点という4つの視点で表します。
これら4つの視点は、結果としての財務の視点の達成、そのために顧客の視点で設定したターゲット顧客のニーズの満足、そのために業務プロセスの視点で構築した組織的なシクミの完成度向上、そのために人材と変革の視点で業務遂行上のネック工程を解消するための人材育成(スキルアップやノウハウの蓄積と活用)、風土変革、ITインフラなどの整備という、 財務の視点 ⇒ 顧客の視点 ⇒ 業務プロセスの視点 ⇒ 人材と変革の視点 の因果関係を以下のような分かり易い図(これをバランス・スコアカード流には、戦略マップと称する)にして表して行きます。

まず、Step2で作成したビジョンマップ準備シートをもとに、これら4つの視点で20年後のビジョンマップを書いてみましょう。

どうですか、4つの視点でうまくビジョンマップを書くことができましたか?
次回は、具体的な書き方について説明して行きます。



↓↓ 可視化経営のstep①~ step③はこちらから ↓↓
step① 「経営理念・使命を再確認する」
step② 「20年後の将来ビジョンを描く」
step③ 「ビジョン,戦略,戦術をマップ化する」