Step4 スコアカードを作成する~ゴール指標と日課は具体的に2010年09月07日

おはようございます、
経営の見える化 エバンジェリストの本道です。

スコアカードのゴール指標(KGI:Key Goal Indicator)は、財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、人材と変革の視点の各視点の戦略目標(戦略マップの各項目)が、出来ているかどうかを判断するための指標です。

また、日課(KPI:Key performance Indicator)は、ゴール指標を実現するためのアクションを定量化したもとなります。

ですから、これらの指標に「企画会議の徹底」、「提案資料の充実」、「情報提供の習慣化」などの抽象的かつ定性的な指標は、避けたいのです。
もしゴール指標や日課で、どうしても定量化が難しいようであれば、以下のように、あらかじめ起こりうる状態や事象、マネジメントレベルなどをいくつか想定して、レベルに置き換えて、客観的に判断できるようにしましょう。

また、日課となる指標には、以下のようにグ・タ・イ・テ・キ・ニなるように設定する必要があります。

「グ」:具体的であること
日課(KPI)は、表現が具体的であること。
抽象的な指標は、誤解を生むので、関わる人が理解できる指標を設定すること。

「タ」:達成可能であること
高い目標であれば良いというものでなく、実際にできる目標設定であること。
その目標達成を通して、自己成長、自己実現につながるものであること。
ただし、容易く達成できたり、創意工夫せず達成できるような低レベルの指標設定でないこと。

「イ」:意欲が持てること
自らがわくわくして、意欲が持てる目標でなければ、行動に結びつきませんし、
自らが参画し立てた目標設定だから、意欲が生まれ、行動し続けるのです。
やらされ感や義務感で嫌々行わないこと。

「テ」:定量的であること
指標は、すべて数値化され、客観的な指標として評価できること。
「経営を抜本的に改革しよう!」、「現場の改善を徹底しよう!」 、
「これまでよりも良くしよう! 」などの単なるスローガンや掛け声ならないこと。
「キ」:期限を決めること
達成の期限が明確であること。
単なる夢であれば、期限を設定する必要はありません。
評価指標は、期日を明確に設定することが前提条件となります。

「ニ」:日課にすること
ゴール指標(KGI)を実現するための日課(KPI)として、常日頃から意識しておく必要があります。
日課として習慣化するからこそ、身につき、身に付くからこそ、達成可能となります。



↓↓ 可視化経営のstep①~ step④はこちらから ↓↓
step① 「経営理念・使命を再確認する」
step② 「20年後の将来ビジョンを描く」
step③ 「ビジョン,戦略,戦術をマップ化する」
step④ 「スコアカードを作成する」