経営スタイルの4つのタイプの「Arrange型」 2023年11月30日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

前々回から、自社の経営スタイルにマッチした戦略づくりについてお話しています。
大別すると以下の4タイプです。
(Aタイプ) 時流を肌で感じ(抗わず)ながら、自社の戦略を構築する ➡ Arrange型
(Bタイプ) 時流に乗って、自社の事業に素早く活かす ➡ Boom型
(Cタイプ) 自ら時流(外部要因)を創造する ➡ Create型 
(Dタイプ) 時流に影響されない、伝統を維持・継承する ➡ Defence型

そして、中小企業は、AタイプのArrange型が多いようです。
今回は、このArrange型について、深堀したいと思います。

時流という外部環境と、自社の強み(他社との差別化)である内部要因とのバランスで戦略を構築していきます。自社の強みと言っても漠然としていては、具体的な戦略に落とし込むことはできません。
自社の強みを、顧客が魅力に感じる当社の価値、すなわち顧客への提供価値として以下の様に公式にしてみました。




要するに、顧客の求めるQCD(品質、コスト、入手容易性)の関係性で、どこを自社の強みにするかです。Q(製品の品質)が、分子に来ています。同じ製品や性能なら、公式の分母であるコストや入手の手間(今日頼めば明日配達されるなど)が、小さい方がイイですよね。
また、同じコストなら分子にあたるQ(製品の性能や製品の数量など)が高い方がイイと言うことです。このQCDのどこにこだわるか、どうバランスさせるかを組織的に決めるということです。

さらに分子のQは、以下のように分解することができます。




単に、製品そのものの良否だけでなく、製品を取り巻く付随のクオリティも分子のQ(品質)となります。(例えば、注文のし易いWebサイト、お待たせしない電話応対などのサービス・プロセス・クオリティもこの中に含まれます。)

これら切り口を参考に、自社の強みを明確にして、ターゲット顧客への提供価値として通用するかを検討します。その際に、外部要因(時流)が後押ししてくれればGOODです。
くれぐれも、内部要因➡外部環境という順番で戦略の方向性を検討しましょう。
この順序が、逆転するとBタイプのBoom型となります。