経営スタイルの4つのタイプ 2023年9月29日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

前回は、自社の経営スタイルを、以下の4つのタイプに分類しました。

(Aタイプ) 時流を肌で感じ(抗わず)て、自社の戦略を構築する ➡ Arrange型
(Bタイプ) 時流に乗って、自社の事業に素早く活かす ➡ Boom型
(Cタイプ) 自ら時流(外部要因)を創造する ➡ Create型 
(Dタイプ) 時流に影響されない、伝統を維持・継承する ➡ Deffence型

もう少し、この4タイプについてお話したいと思います

Aタイプは、まず自社の強みを活かすことのできる市場を見つけて出して生きて行くということです。
※その強みが、時代にマッチしていなければいけません。
Bタイプは、まず成長市場をいち早く見つけ出して、自社の経営資源を集中するということです。
※もちろん、成長市場で自社の強みが発揮できればベストですが、さしたる競争優位が無くても成長市場の波に乗って、短期的な収益が期待できます。そして、時流が去ったときの引き際も肝心です。
Cタイプは、製品やサービスそのものにおけるイノベーションや製品やサービスを製造するプロセスから顧客にサービス提供するまでのプロセスにおけるイノベーションを起こすものです。
Dタイプは、成熟市場において自社の強みを活かして勝ち残り比較的安定的な収益を確保するものです。

まとめると、
これら4タイプの経営スタイル(ターゲット顧客への価値提供の仕方)は、儲かるための原則になっていますかどうかといおうことです。

(1)強みを活かしているか(AタイプおよびDタイプ➡強みアプローチ)
・自社ならではの能力を活かして事業展開できれば、競合他社の模倣を排除することができ、長期にわたって高収益を得ることができます
・しかし、同じ業界であれば強みも似通うことが多いため、既存の競合関係がそのまま持ち越されやすい傾向にあります
・そのため、強みに固執する(成果をもたらしてくれた技術や成功パターンを手放すことがなかなかできない)余り、外的環境変化(時流)から取り残されてしまう傾向にあります

(2) 機会に乗じているか(BタイプおよびCタイプ➡時流アプローチ)
・たとえ独自能力が無かったとしても、外部環境が良ければ(ブームに乗る)、超過利益を得ることができます
・常に環境状況に目を向け、変化の兆しを見つけたら、競合他社よりも早くその機会
に乗じることが重要となります➡タイミング重視
・一方で、環境が変わる度に変化する必要があります
・そのための能力を常に獲得する必要があります
※これも、見方によっては強みかもしれません)
・成長市場であるがゆえに、逐次的な能力開発では存在感が出せません

        この様に、それぞれのタイプには、メリット・デメリットがあります。
いずれにせよ、外部要因と、内部経営資源の質と量を組み合わせて、組織としての方向性を可視化する必要があります。