戦略の具体化を定量的に評価する 2023年7月31日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

企業の期待すべき成果は、時流×戦略策定力×戦略遂行力の3つの要素に分解できます。
時流は、外部環境要因(外)、戦略策定力と戦略遂行力は、内部経営資源(内)です。
この外と内のどちらを先行させるかで、4類型あることは、前回説明しました。

時流を肌で感じて、時流にマッチした組織戦略を設定して、現場展開するのが、Arrenge型です。Arrenge型は、戦略を定義して、組織的に現場展開するための具体的な取り組みを、業務プロセスとして具体化します。業務プロセスとは、標準化した理想的な手順(業務フロー)を可視化したものです。料理で行くところのレシピ。このレシピ通りに料理すれば、誰にでもある程度の料理が出来上がる手順書です。
まずは、戦略策定力と戦略遂行力の現状把握のために、以下の6段階の尺度で評価しています。

レベル0:戦略そのものや現場への具体的な指示が、存在しないレベル
レベル1:戦略そのものや現場への具体的な指示は、存在するものの最近着手したばかり
             (計画中も含む)
レベル2:戦略そのものや現場への具体的な指示は、存在するものの習慣化されてないた
              め継続しない。(上司が、指摘したときだけ取り組む)
レベル3:戦略の現場の具体的な指示が、業務プロセス(標準化した理想的な手順)のま
              で落とし込まれている
レベル4:レベル3で構築した業務プロセスにKGI、KPIが設定されていて、業務プロセス
              の取り組み状況が、素早く把握できる
              KGI:Key Goal Indicator 結果指標
              KPI:Key Performance Indicator 活動指標
レベル5:レベル4で把握した現状とKGI、KPIとのGAPを問題と認識して、素早く改善の
              手を打つことがシクミとして機能している(要するに、PDCAの管理サイクルが
              回っている)



このように、企業の戦略の取り組みのレベル(経営品質と称しています)によって、メスを入れる状況が変わってきます。
一度、自社の営業戦略を評価してみることをおすすめします。