オープン可視化経営入門研修2017年8月31日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

先週24日は、東京でオープン参加型の『可視化経営入門研修』を、実施しました。
 参加くださった皆さん、1日ご苦労さまでした。
この研修は、可視化経営のフレームのワークシートを使って自社の戦略を策定する実践的な研修です。
詳しくは、当社HPにて、ご確認ください。

https://www.ni-consul.co.jp/etp/2017/kashika.html

今回は、この研修で実際に頂いた質問で、よくある質問を抜粋して、お話したいと思います。

❖質問その1:戦略を4つの視点で具体化する際のポイント
戦略を、4つの視点(財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、人材と変革の視点)という4つの切り口で、具体化するという理屈は分かった。
しかし、いざ戦略マップを作成してみると、戦略の具体的な取り組みが、顧客の視点、業務プロセスの視点、人材と変革の視点のかどの視点に分類して良いのか迷ってしまう。
スパッと分類する方法は、何かないものか?

❖その1の回答:戦略の具体的な取り組みを、工程に展開してみる
戦略の具体的な取り組みをどの視点に分類するために、該当する取り組みを、10枚程度の手順に展開します。
この手順展開で、戦略のターゲット顧客と接するいくつかの手順の部分を、顧客の視点とします。

※顧客の視点➡「顧客との接する取り組み(顧客との接点)」と読み替えて分類してみましょう
そして、顧客と接する手順以外の手順(残った手順)で、何度も繰り返すようないくつかの手順を、業務プロセスの視点に分類されます
業務プロセスの視点は、社内で組織的に取り組む繰り返す手順(ルーチンワーク)となります。

※業務プロセスの視点➡「社内での組織的取り組み」と読み替えて分類してみましょう
そして、業務プロセスの視点に分類したいくつかの手順の中で、ボトルネックとなる手順を解消するための設備投資や人材確保(スキルアップ)や制度・ルールなどを、人材と変革の視点とします。

※人材と変革➡「設備投資・制度策定・スキルアップ」と読み替えて分類してみましょう
まず、取り組みを手順に展開して、上記のような手順の特徴によって分類することをお勧めします。





質問その2:KGIとKPIを工程展開から導出するための基準やルールはありませんか?
・戦略(組織の戦略的取り組)は、PDCA管理サイクルで高速回転させる=仮説➡検証
・戦略(仮説)の実施状況を客観的に検証するために、必ず目標(KGIとKPI)を設定する
・目標(KGIとKPI)は、指標と水準と単位のセットで構成する
・水準は、必ず定量化する

(例)KGIの指標:売上高、契約数など KGIの水準:○○円  KGIの単位:/月・チーム、〇件/月・人
   KPIの指標:ポスティング数、コール数など KPIの水準:○○枚  KPIの単位:/日・人、○○件/日・人
・戦略的取り組みは、組織としての標準化された工程を有する
➡工程は、ポストイット5~10枚程度の手順(アクション:行動)を伴う
・工程の各手順には、PI(Performance Indicator:活動指標)が存在する
・工程の手順において、ボトルネック(モレ・ヌケ・ダブリ、質の低下、スピード低下など)をもたらす手順やマネジメントする上でポイントとなる手順のPIを、キーとなるPI(KPI:Key Performance Indicator➡キーとなる活動指標)として、組織的に管理する
・工程の最終の手順は、当該工程の手順を実施した時の成果を定量的に測定する手順とする
➡最終手順のPIを、キーとなるGI(KGI:Key Goal Indicator➡キーとなるゴール指標)として、組織的に管理する
①KPI:ホームページ更新ネタ 5件/W・人    KGI:新規契約 1件/W・人
②KPI:ポスティング枚数 100枚/W・人  KGI:新規契約 1件/W・人
③KPI:セミナー案内 100人/回・人     KGI:新規契約 1件/回・人




KGIは、周期や部門で集計しやすいように、水準の単位を揃える場合がある
①KGI:新規契約 1件/W・人➡4件/M・人
②KGI:新規契約 1件/W・人➡4件/M・人
③KGI:新規契約 1件/回・人➡1件/M・人
①+②+③=反響営業による新規獲得を部のメンバー4名で実施
➡KGI:9件/M・人×4人=36件/M・部
・KGIとKPIの指標+水準+単位の表記方法は、以下の通りとする
KPI:指標+水準+単位  KGI:指標+水準+単位
単位:周期+組織
周期:(D:日,W:週,M:月,Q:四半期,H:半期,Y:年)など
組織:(人,チーム,部、プロジェクト)など
(例)KPI:HP更新回数 1回/W・部、KGI:新規契約数 1件/W・人

KGIとKPIの設定について、共有すべき採点減のポイントをまとめておきましたので、参考にしてください。