「業務改革研修」のワークについて③2016年1月29日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

昨年末から、「業務改革研修」というオープン型の研修の中のワークを具体的に解説しています。



❖業務改革とは、
これまで一定の成果を出して来た自社の製品やサービスに対して、市場環境の変化に対応したストーリーを策定して
⇒第1のS:戦略ストーリー(戦略マップによる戦略の見える化)
ストーリーを現場で徹底するための業務プロセスの具体化を行い
⇒第2のS:シクミ(業務プロセスの標準化)
業務プロセスを効率良く行うための取組み
⇒第3のS:仕掛け(ITシステム活用による改善活動)を行うことでしたね。
業務改革は、この3つのSを以下の9つのStepで取り組むことです。



前回のStep2の経営資源の集中では、Step1で定義したターゲット顧客のニーズに対して、組織的にどう拘るかを決めました。そう、組織的に拘るということは、拘るための業務プロセスを明確にする=標準化しましょうと言うことでしたね。。
そして、その結果としてStep3の競合他社との差別化が図られることになります。。

「そうさ 僕らは、世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい」。
「小さい花や大きな花 一つとして同じものはないから №1にならなくてもいい もともと特別な Only one」 。
というSMAPの『世界に一つだけの花』になるわけですよね。。

Step3の競合他社との差別化は、最終的に競合他社との関係において自社が、どんな市場地位に居たいかを明確にしておくことが、重要です。。
市場地位とは、競合他社(Competitor)との競争上の地位を何処に置くか=差別ポイントを明確にすることです。。




❖他社と比較した時:自社の強み、拘り、ここだけは負けない・譲れない・自慢できる点
1.競合他社にはない、その企業独自の差別性・優位性があること⇒競合が認める
2.顧客に対して独自のベネフィットを提供できること⇒顧客が認める
3.市場創造への推進力があること⇒将来にわたって活用できる
こんな独自能力=差別化ポイントを武器にして、市場地位を確立して行くのだと思います
そう考えると、中堅・中小企業は、おのずと市場地位として、マーケット・ニッチャーという道を進むことになります。
Step1の顧客ニーズの選択、Step2の経営資源の集中、Step3の競合他社との差別化のそれぞれが、以下の図のような関係にならなければなりません。



要するに、3つのCを3つのSで具体化することで、戦略の方向が確定します。
 a)ターゲット顧客(Company)のニーズの何を選択(Sentaku)し、
 b)選択した顧客ニーズに対応するため、自社(Company)として
  経営資源の何処に集中(Syutuu)するか
 c)競合(Competitor)他社との差別化(Sabetuka)ポイントを何にするかを、明確にします。