「業務改革研修」のワークについて2015年12月28日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

今回から、「業務改革研修」というオープン型の研修の中のワークを具体的に解説して行きます。



❖業務改革とは、
これまで一定の成果を出して来た自社の製品やサービスに対して、市場環境の変化に対応したストーリーを策定して
⇒第1のS:戦略ストーリー(戦略マップによる戦略の見える化)
ストーリーを現場で徹底するための業務プロセスの具体化を行い
⇒第2のS:シクミ(業務プロセスの標準化)
業務プロセスを効率良く行うための取組み
⇒第3のS:仕掛け(ITシステム活用による改善活動)を行うことでしたね。
業務改革は、この3つのSを以下の9つのStepで取り組むことです。



それでは、順に解説して行きます。

Step1:顧客ニーズの選択

業務改革を、誰のために、何のために行うのかを、明確に定義しようというステップです。
そのために、以下の成長戦略の策定で使用する市場×製品のマッリックスを使用します。
業務改革にターゲット顧客の設定って、変に感じるかもしれません。
しかし、そもそも組織の活動は、ターゲット顧客に価値を提供することですから、
そのターゲット顧客を定め、その価値提供の結果としての製品やサービスを明確にしておくことは、至って当たり前のことになります。
そして、その価値の提供方法が、ターゲット顧客に直接の提供する部門もあれば、ターゲット顧客に直接ではなく(間接的に)、社内の他部門を通して提供する場合もあります。
すなわち、「どのようにして」という提供方法も含めて、①誰に、②何を、③どのようにしてというセグメントの定義が、Step1で最初に行うことになります。



❖誰に、何を、どの様にして、自社の製品やサービスを提供するのか(して行くのか)を、明確にします。
さらに、定義したセグメントの顧客ニーズをカードBS法で洗い出します。
カードBS法は、当ブログ「営業の戦略立案を作成するための手順2013年05月15日」で説明しました。

洗い出した複数の顧客ニーズに対して、当社としてどの顧客ニーズに対応していくのかを決定します。
この顧客ニーズの決定をしっかり行わないと、当社が組織的に取り組む手順である業務プロセスが明確になりません。
「誰に」、「どのようなニーズに対し」、「何を」、「どのようにして」行くのか、すなわち業務改革の「目的」が明確でなければ、効果的な業務改革を進めることができません。

まず、業務改革を進めるための明確な目的=御旗が必要です。