こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。
今年もあっという間の1年でした。
時々、わたしのブログにお立ち寄りの皆さんに謹んでお礼を申し上げます。
今年の経営の可視化へのチャレンジは、満足いくものでしたでしょうか・・
経営にこれで良いということはありませんが、少しでも皆さんのお役にたてるよう、がんばって行きますので、来年もよろしくお願いします。
前回は、戦略からはおおよそかけ離れている財務目標のみの無設計住宅型の戦略のお話をしました。
次に、ありがちなのが、以下のような顧客の視点の無いパターンです。
名付けて、顧客不在型の戦略です。
顧客ニーズにミートした戦略ではない、全くもって独りよがりな戦略です。
とにかく、自社都合なのです。戦略策定段階で、ターゲットとなる顧客のニーズ、お客様の関心事、顧客の困りごとや課題をいかに解決しようかという発想が欠落しているパターンです。
財務の視点は、顧客から受け入れられた証として成し得る評価尺度であるはずなのに、財務の視点の次に、顧客の視点を飛ばして、自社の営業部門や製造部門の都合、すなわち業務プロセスの視点に戦略の検討が飛んでいるのがこのパターンです。
⇒財務の視点の指標の一つである利益は目的ではなくビジョン実現の評価尺度であると松下幸之助さんも仰っています。
ビジョンとは、ターゲット顧客のニーズに対応するための自社のコミットメントでしたよね。
ようするに、利益=顧客満足の集計値
こうやってマップにしてみると、顧客の視点が漏れていたり、顧客のニーズが不明確だったりするのが、一目瞭然です。
しかし、この顧客ニーズの考慮をせずに戦略を策定している会社は、意外に多いものです。
あなたの会社の戦略は、こんな不細工な戦略になっていませんか?
世の中に、自社しか無い差別的な製品やサービスがあって、ディマーケティングしなければならないほど強い商材を持っているのであれば、この限りではないでしょうが…。
戦略の検討手順を間違えると、自社都合、自社の論理が優先し、いつのまにか肝心要の顧客ニーズを無視した戦略、自社の売りたいものを自社の都合でガンガン売れるという、全く持って自分都合の机上の空論に陥ってしまうことがあります。
ぜひとも、戦略策定の手順をお守りください。
まず、財務の視点の定義をした後は、ターゲット顧客のニーズを洗い出し、その洗い出したニーズのどれに自社として取り組むのかを選択し、集中する。そう、顧客ニーズへの対応の選択と集中が戦略には必要なのです。
それでは、良いお年を。