戦略実行力は、戦略策定段階で作りこまれる~ビジョンを考える~2012年09月20日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

洋菓子店『サント・アン』の経営理念と使命(ミッション)を事例にして、
戦略策定において、いかに経営理念や使命が重要かを、前回のブログで説明しました。

経営理念と使命が、腹に落ちたところで、ビジョンの策定に行きたいと思います。
ビジョンとは、経営理念や使命を実現するための目標と位置付けています。
経営理念が、最終の目的ならビジョンは、目的に到達するためのマイルストーン(道標)、すなわち目標ということになります。

ところで、あなたの夢は、何ですか?
結婚をして、マイホームを持って、家族(人口増加に貢献するために子供は3人くらいいて…)と一緒に、週末には、近くのレストランで食事。
趣味のゴルフでシングルプレイヤーになること。
な~んて、いかにも平凡かもしれませんが、これが私の夢なのです。

夢に達成の期限をつけると、目標になります。
30歳までに結婚して、35歳までにマイホームを持って、家族と一緒に週末には、近くのレストランで食事。35歳までには、趣味のゴルフでシンブルプレイヤーになること。
どうでしょうか、夢に期限をつけることで、より具体的な目標となったでしょ。

これは、個人の夢ですが、会社にも夢があります。
会社の夢も、個人の目標と同様に、期限をつけることで、目標となります。

さらに、話を進めます。
目標は、ああなりたい、こうなりたいという夢に期限をつけた、ありたい姿です。
ありたい姿を宣言し、そうなっている自分をイメージすることは、非常に大切なことですよね。
成功のイメージができないと成功しないと、よく言いますよね。
たとえば、ゴルフの1番ホールの朝一番のショット。
OBするんじゃないか、するんじゃないかと思った瞬間、そのイメージ通りのOBってことありませんか?
良いも悪いも、イメージした通りの自分が現実となって再現されます。
ですから、目いっぱい、ああなりたい、こうなりたいというありたい姿を、明確にイメージすることは、非常に大切ですよね。
是非、くっきりとした鮮明なカラーの成功イメージの目標を描いてください。
そして、その成功のイメージができたところで、その目標を実現させるため、どのような努力をするかを考えます。
あるべき姿』を実現するために、『なすべき事』を設定します。
このなすべき事は、ありたい姿を実現するための代償、対価、努力、拘りとなります。
会社に置き換えると、会社のあるべき姿を実現するためになすべき事として、何にこだわるか?
他社との競争優位性や差別化ポイントを、このなすべき事に込めて定義します。
要するに、会社の『夢』である『ありたい姿』に期限を付けて『目標』とします。
その 『目標』 に 『なすべき事』 をコミットして、ビジョンとします。

これで、経営理念という目的の中継地点であるビジョンの位置づけが明確になったと思います。