≪事例研究≫日雑卸売業H社の場合~経営の見える化構築フェーズの鉄則2011年10月04日

こんにちは、“経営の見える化”エバンジェリストの本道です。

経営の成果=情報 × 経営の手順 × ITツールで表すことができます。

前回、旬な素材(新鮮な情報) ☓ レシピ(手順) ☓ 調理道具(ITツール)で作るおいしい料理を同じであるという話をしました。そこで、経営の見える化を構築するための5箇条を料理つながりで、「調味料の、さ・し・す・せ・そ」で宣言してみました。

ちなみに「調味料の、さ・し・す・せ・そ」をWikipediaで調べてみると、料理(特に和食)の味付けの基本になる五つの調味料、また、それらを使うときの順序を覚えるための語呂合わせとあります。

「さ・し・す・せ・そ」は、順に『砂糖(さとう)』、『塩(しお)』、『酢(す)』、『醤油(許容仮名遣の「せうゆ」に由来)』、『味噌(みそ)』を指します。
※ただし、下味付けの酒も初めに入れる事が多いので、「さ」を酒/砂糖とする場合もある。

経営の成果にも、「経営のレシピを推進していくための、さ・し・す・せ・そ」が必要なのである。

「さ」・・参画意識のさ…経営者から社員まで、経営への参画意識が重要。
「し」・・しくみづくりと習慣化のし…経営成果を出し続けるためには、それを実現するための組織的対応と業務プロセス、すなわちしくみと日々実践するための習慣が必要。
「す」・・スピードのす…仮説・実施・検証の高速回転が必要。
「せ」・・セルフマネジメントと先行管理のせ…頭脳労働、知識社会に求められる自律協調型のマネジメントと結果管理から先考管理へのチェンジマネジメントが必要。
「そ」・・測定可能であることのそ…先行管理のための指標は、客観的に測定可能である数値指標であることが重要。

経営の成果とは、料理の極意に、似たりなのである。市場環境の変化が激しい時だからこそ新鮮な食材(情報収集)の入手と、理にかなったレシピ(経営のフレームワーク)の導入と道具の活用、そして経営のレシピを推進していくための「さ・し・す・せ・そ」が、重要になってきます。

まずは、拙著「図解ビジュアル 経営の見える化」で、経営のレシピを一度ご賞味あれ。


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