≪事例研究≫日雑卸売業H社の場合~スコアカード作成は料理づくりに似たり2011年09月27日

こんにちは、“経営の見える化”エバンジェリストの本道です。

美味しい料理の方程式とは、食材とレシピと調理道具の3要素の掛け算で表すことができる。
『食材』とは、新鮮な食材、安心・安全な食材、旬な食材。『レシピ』とは、食材の適度な分量、料理の調理方法、盛り付け。
そして『調理道具』とは、文字通り圧力鍋、ミキサー、電子レンジなどの調理を効率的に行うための道具である。

これらの要素が揃って、はじめて美味しい料理が完成するのである。
作り慣れて無いのであれば、せめてレシピや道具の使い方に忠実に料理を行いたいものだ。
逆に、プロフェショナルであるならば、レシピと包丁さばきよろしく手際よく調理道具を使って、ありあわせの食材でも美味しい料理を完成させることだろう。

極上の料理とは、こだわりの食材をいつもの手順であるレシピ(定石)に従い、道具を正しく使って調理するから、出来上がる産物なのである。

これは、企業における「経営の成果」の方程式にもピタリと当てはまるのではないかと思う。
美味しい料理の方程式と同様に、経営の成果の方程式とは、新鮮な食材ならぬ情報とレシピに相当する経営のフレームワークと調理道具に匹敵するITシステムの3要素の掛け算なのである。

これまで身に付けてきた経験値や知恵(ナレッジ)を活かしつつ、刻々変化する現場情報=市場の旬な情報(食材)を素早く仕入れて、経営を論理的に進めるための思考のフレームワーク(レシピ)にのっとって調理道具であるITシステムを活用して経営を進めて行くのである。

美味しい料理=食材×レシピ×調理道具という関係と同様に、
経営の成果 = 現場情報 × 経営のフレームワーク(可視化経営の7ステップ)×ITシステム(VMS:可視化経営システム)に置き換えると押さえどころが見えてくる。