営業部門のDX推進を考える(2) 2022年5月20日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。




今回は、経済産業省のDXレポート2(中間とりまとめ)のP25(下図)には、「DX成功パターンの策定/DXの構造」を3階層に対する当社の考える営業部門のDXについて考えてみたいと思います。

① デジタイゼーション
・スケジュール管理、回覧板、会議室予約、ファイル管理、文書管理、経費精算、支払管理、ワークフロー、勤怠管理などをマルッとひとまとめにしたグループウェア製品(当社では、グループウェアNIコラボ360で36機能を標準機能として提供しています。)や、これら各機能の専用システムなどで、これまでのアナログ業務をIT化して業務効率を目的に取り組む段階です。
※単なるIT化です。
・営業部門においては、顧客対応をスムーズに行うために、顧客と担当営業との接点情報(以下、顧客情報と言います)の蓄積→共有→活用のための基盤もここに該当します。
・さらに、名刺情報管理、MAツール、見積管理、SFAなど、ITシステム活用による効率UPを実現します。



② デジタライゼーション
・当社では、単なるアナログ業務のIT置換である①のデジタイゼーションに留まらず、属人化しがちな営業マンの活動を、標準化し効率も考慮した営業活動に再構築(これを、業務プロセスの見直しと言います)するためのIT活用と位置付けています。
・業務プロセスの見直し範囲は、営業現場における日々繰り返されるルーチン業務であることが多く、このルーチン業務における「モレ、ヌケ、ダブリ、徹底不足、スループット遅延など」を、軽減するための業務プロセス改善のためにノーコードツールを提供しています。
・当社のノーコードWebデータベースnyoiboxやサイボウズ社のKintone、Microsoft Power APPSなどが、これに該当します。
・対象範囲が、1部門内、1業務、個々人の業務など比較的狭い範囲の業務プロセス改善であり、ミス防止、業務品質の向上による効率UPが取り組み(業務プロセス改善)が中心となります。



③デジタルトランスフォーメーション
・②のデジタライゼーションは、個別(個々人、各部門など)の業務プロセスの見直しによる効率UP(営業生産性の分母)の取り組みでした。
・③のデジタルトランスフォーメーションは、顧客との接点の中心となる営業部門を軸に社内外の業務プロセスの対象とする業務範囲(SVC:Sales Value Chain)のITシステム活用による業務効率化(営業生産性の分母)は勿論のこと、単なる業務プロセスの見直しではなく営業部門の戦略レベルからの業務プロセス展開による成果UP(営業生産性の分子)による業務プロセス改革の実現までを視野に入れています。
※当社では、単なるアナログ業務のIT化の①デジタイゼーションから経営の成果に結びつく③デジタルトランスフォーメーションまでを、ワンストツプで提供します。


Ⅰ.案件創出フェーズ(ターゲット顧客との信頼関係構築から具体的な案件発生まで)
Ⅱ.案件対応フェーズ(具体的な案件発生から受注まで)
Ⅲ.アフターフォローフェーズ(受注から製品やサービスの納入・設置・運用開始および定着まで)
Ⅳ.情報提供フェーズ(既存顧客や定期的な訪問先への定期的な情報提供と情報収集)
Ⅴ.出合いフェーズ(新規開拓のためのイベント企画・マーケティング活動)
Ⅵ.日常対応フェーズ(顧客や見込み客からの各種問合せやクレームの対応)
Ⅶ.マネジメントフェーズ(担当者のセルフチェックやマネジャーのチェックポイントの標準化)
Ⅷ.部門間コミュニケーション(他部門間とのコミュニケーションの標準化)
Ⅸ.ビジネスパートナーとのコミュニケーション(社外の協力会社とのコミュニケーションの標準化)
Ⅹ.ワークフロー業務(承認を伴う依頼・稟議申請などのワークフロー業務の標準化)