組織運営の設計について(全体像) 2021年10月31日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

組織運営において長期と短期の戦略は、必須だ。
住宅で言うとところの設計図のようなものだ。
あらかじめ設計図を描き、現場でその設計図通りに家を建てる。
建築現場では、時には設計図にない想定外もあるだろう。
また、台風による作業遅延やコロナショックに端を発したウッドショック、メタルショックなどの資材不足や入荷遅延などの外部環境の変化もあるだろう。
しかし、その内外の環境変化を乗り越えて、契約納期に間に合わさなければならない。
これは、組織運営と同じだ。

ここで経営戦略と住宅設計図の類似性を話したいわけではない。
しかし、組織運営においていかにラフスケッチで経営をしている会社の多いことか…
趣味のDIYで設計図なしに、赴くままに犬小屋を作るならなんとかなるだろう。
しかし、組織で仕事を進めていく上では、組織運営の観点からトップマネジメント、現場のマネジメント、目標管理によるマネジメント(評価の視点)の3つのマネジメントが必要になってくる。




さらに、これら3つのマネジメントは、お互いに整合(一気通貫:上図の3つのマネジメントの内訳を、時間を軸とし縦に並べもの)していなければならないのだ。



そして、注文住宅で言うところのラフスケッチレベルや設計図がないというのは、
上図の①の将来ビジョンや②の中期計画が、経営者の頭の中で夢のようなものとして留まっていて現場組織まで浸透していない状態。➡ラフスケッチレベル(下図?)
上図の③の年度戦略は、あるものの、④~⑥の現場展開に結びついてないので、年度戦略の現場における組織的な取組みが行われていない➡設計図なし(あるいは設計図不備)レベル(下図×)となっています。

※特に、③から⑥の設計図の不備、すなわち年度戦略のPDCAサイクルが、回転していないという問題が発生します。
もちろん、現場のマネジメントのシクミや仕掛けがうまく回っていないのに、目標管理によるマネジメントが形骸化して今くいかないのは言うまでもありません。




次回は、年度戦略のPDCAサイクルの設計図作成のための抑えどころについて、お話ししていきたいと思います。