ちょっとコーヒーブレイク 可視化経営流の 2021年5月31日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

とある会社でのこと
上司から、定時近くに「すまんが、このマーケット・データの集計と分析レポートを、明日の役員会までに作成してくれないかなぁ」と、無茶ぶり。
上司からのまさかのピンポイントのご指名に、
「ええええっ・・・」そりゃ無理でしょ。

そんな時、上司は、至極もっともらしい顔で、
「人は、無茶をすれば潰れる。   が、・・・・しかし、
無理をしなければ成長しないものだよ」と。
これは、無茶で無く、君たちの、君自身の成長のためなのだと。

可視化経営では、経営戦略、営業戦略では、ゴールとなる目標値をゴール指標としてKGI(Key Gaol Indicator)として数値化する。
可視化経営でのKGIのキーワードは、「2」です。
要するに、
まずKGIに、日頃の実績値(基準値)として、その基準値の2倍や2分の1を、セットしてみるということです。
例えば、売上目標を、これまでの実績値の10億円から2倍の20億円にする。
見積対応スピードを、これまでの実績値の2週間から2分の1の1週間にする。などです。
KGIが、実績値の1~2割UpやDown程度の場合には、無茶でも無理でもなく、気合と、根性、それに向けて意識して頑張りましょうと言った精神論になる傾向にあります。
要するに、そもそも通常で考えたら無理なレベルのKGIでなければ、取り組みへの発想の転換や具体的なアクションの変革も起こりません。
ここで、注目したいのは、先に掲げた「人は、無茶すればつぶれ、無理すれば、成長する」というありがたい言葉。
ちなみに、広辞苑では、無理と無茶は、以下のようになっている。
どちらも、似ている。
無理
(1)道理に反すること。筋道の通らないこと。また,そのさま。
(2)行うのがむずかしい・こと(さま)。
(3)困難を承知で強引に行う・こと(さま)。

無茶
(1)道理に合わないこと。筋道の立たないこと。
(2)(悪いことの)程度がはなはだしいこと。普通でないこと。また,そのさま。
(3)知識がないこと。知らないこと。

しかし、可視化経営おいてKGIのキーワードを「2」としたのは、この無茶と無理の境界を明確にしたいがため。
可視化経営では、実績値の2倍量、2分の1量までが、無理
実績値の2倍量、2分の1量を超えるのが、無茶と定義します。
だから、無茶は、人を潰し。無理は、人を成長さす。
すっきりするでしょ。

上司からの無茶(2倍量や半分を超える)ぶりは、聞いちゃいけませんね。
そして、上司の無茶に、無理だと応えていること自体、取り組み前提ですね。
くれぐれも無茶苦茶な話を、無理矢理してはいけません。
それこそ、滅茶苦茶になりますので。