中計の中核となる成長戦略の策定と企業風土 2020年1月31日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

今回は、中計の中核となる成長戦略の策定と、その経営戦略を現場でキッチリ遂行するためには、企業風土が大きく関わっていることをお話ししたいと思います。

企業風土とは、日常の仕事をするためのものの考え方や行動の仕方の総体と定義することができます。どの会社にも、その会社ならではの企業風土が存在します。良くも悪くも、あまり自分たちが気づかずに自社の企業風土に影響され、ものを考えて行動しています。
そんなわけで、古めかしい企業風土からは、往々にして古めかしい戦略や具体策しかでて来ないようです。また、どんなに素晴らしい戦略を策定しても(コンサルを入れて半ば強制的に成長戦略のお題目を捻り出しても)、その会社の企業風土がそれに整合していなければ、実行の段階で空回すること必至。
要するに、期待すべき成果を手に入れるためには、企業風土に整合した経営戦略を立案するか、目指す経営戦略に企業風を整合させるしかなのです。
たとえば、これまで大手メーカーの下請けとしてモノ造りをしてきた企業が、経営トップからの要請で自社製品を有するメーカーを目指そうとします。これまでは、指示された仕様や納期を厳守(図の企業風土水準1)すること長けていた企業風土の企業が、一転してターゲット顧客のニーズを敏感に感じて自社の強みを製品に活かし、競合先とも丁々発止やり合わって行くことが可能でしょうか?(経営トップの期待は、図の企業風土水準4~5)
このように経営トップが、成長戦略として革新的ななテーマを現場に突きつけみて、企業風土が経営戦略にミスマッチしていては、経営戦略の策定も遂行も一向に進みません。



しかし以下の3つの要素の変化で、長年培っ来た企業風土も、変革することが可能だとおもいます。
① リーダーシップを変える(上が変われば下も変わる➡リーダーのマネジメントスタイルを目指す企業風土水準に整合させる)
② 仕事のしくみを変える(組織、職制、仕事の分担、仕事の流れ、評価などを仕事のしくみを変える。また、仕事のしくみを定常的に見直すための「しくみ」づくりにも取り組む→仕組み化)
③ 行動を変える(目指す企業風土水準に必要なものの考え方や行動の仕方を、全社と部門の「行動基準」に落とし込んで取り組む→習慣化)

もちろん、闇雲にこれまで培った企業風土を壊したいわけではありません。経営戦略の策定シーンも遂行シーンにおいても、そこで働く経営トップから現場の社員までが一丸となって取り組む必要があります。厳しい市場環境下で、生き残って行くためには、企業風土変革・改善が必要なのです。
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