解決手法の視点2019年10月4日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

前回は、中計の構成要素である成長戦略と基盤戦略について、中計を策定する視点からまとめました。
今回は、策定した中計に問題が発生した場合の解決手法の視点からまとめてみたいと思います。
一般的に組織における問題は、以下の3つの切り口に分類することができます。




(1)発生型問題:現在見えている問題や現実的に起きている問題
➡この部分が、基盤戦略において日々起きている困りごとと、その解決手法に該当します。
(2)目標設定型問題:現在の状態に問題は発生していないが、改善の視点や、近い将来の予測の視点を持ったときに認識可能なギャップ(問題)
➡この部分が、基盤戦略において今後発生すであろう困りごとと、その解決手法に該当します。
(3)目的(将来ビジョン)設定型問題:さらに視野を広げ、3年から10年後の組織のありたい姿を見据え、これを実現するために認識される現在の状態とありたい姿のギャップ ➡この部分が、成長戦略における問題と、その解決手法の領域に該当します。

❖発生型問題は、
誰がどう見ても問題だと思うこと。ですから組織の中で、「こりゃ拙い」という共通認識されていることです。
➡問題があることは明白なので、「その原因を追究し、対策を立案すること」が重要です。
➡明らかに良くない状態を、誰が見ても普通の状態に戻すという「あるべき姿か」( ― ➡ ±0に戻す)の問題解決です。

❖設定型問題は、
見る人によって問題だと思ったり、思わなかったりします。ゴールが、組織の中で、ブレるため、組織の中で「あるべき姿」を明確にして、問題かどうかを認識しなければなりません。
➡「見る人によって問題と思うかどうかに違いが出る」ため、「問題であること」をしっかり組織で共有する必要があります。
➡取り立てて問題がある訳ではないが、より高いレベルを設定することにより「普通じゃ駄目だ」と認識する「ありたい姿か」( 0 ➡ +)の問題解決です。




このように、中計で検討し策定した成長戦略と基盤戦略に問題(問題とは、計画と現状のGAPでしたよね)が生じたとき(問題が発生しない方が稀)には、問題解決手法を活用して取り組むことになります。