中計策定のための基盤戦略のアイデア出し その2 2019年7月31日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

前回は、顧客セグメントを軸にして基盤戦略のアイデア(ビジネステーマ)出しについてお話ししました。今回は、顧客価値を軸にして基盤戦略のアイデア出しについて考えてみたいと思います。

❖前回のおさらい:顧客セグメントを軸にした基盤戦略のアイデアだし
➡下図の赤い部分


❖同じく基盤戦略(上図の赤い部分)について、顧客への提供価値で考えると・・・・

パターン1.基盤戦略:共に伸びよう戦略
・当社が、既存顧客の業務拡大を積極的に支援する活動を行います。
※お付き合いしている顧客の業績が拡大すれば、自ずと当社の業績も呼応して拡大するという構図です。
➡ターゲット顧客の戦略的取り組みを積極的に支援することでターゲット顧客と一緒に業績を伸ばして行きます。
そのためには、
当社の既存顧客の先のいる既存顧客のターゲット顧客の価値(顧客の顧客への提供価値)の向上を、当社が一緒に検討することです。
要するに、当社が顧客のコンサルタントとして振舞うということです。

提供価値とは、煎じ詰めると以下の様なQCDの関係式で表すことができましたね。


パターン2.基盤戦略:改善するから戦略
・既存顧客への提供価値を改善することで、競合他社から当社への取引変更により顧客内シェアアップを図ります。
そのためには、
Q:品質の見直し
①現行製品やサービスの改善による需要喚起、追加受注(製品改善)
②当社の業務プロセスの改善による競合他社との差別化(業務改善)
③顧客接点におけるプロセスの質的向上による競合他社との差別化(業務改善)
C:価格の見直し(業務改善)
D:納期の見直し(業務改善)を行います。


Q(品質)とは、
①優れた製品やサービス(製品そのもの)
②卓越した業務プロセス(社内におけるオペレーションの改善) 
③顧客との緊密な関係性(顧客とのオペレーションの改善)


このように中計において基盤戦略を、提供価値の視点で見直すことも必要となります。

それは、ビジネス活動において以下の6つのCが、関係しているからです。
顧客の価値を高めるためには、この6Cの考慮が、欠かせません。