中計策定のための成長戦略のアイデア出し 22019年4月26日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

前回は、成長戦略としてのアイデア(ビジネステーマ)を洗い出すための7つの切り口(以下①~⑦)を、紹介しました。

❖下位からの事業構想
①技術シーズから発想するビジネステーマ
②顧客ニーズから発想するビジネステーマ
❖上位からの事業構想
③企業理念・経営戦略から発想するビジネステーマ
④経営環境・トレンドから発想するビジネステーマ
❖基盤戦略からの事業構想
⑤当社としての新製品・新サービス参入によるビジネステーマ
⑥当社としての新市場参入によるビジネステーマ
⑦当社としての新製品・新サービスでの新市場によるビジネステーマ




次に、①~⑦の切り口で洗い出したビジネステーマを、以下の3つの視点で振るいにかけて精査してみましょう。

洗い出したビジネステーマが、
(1) ターゲット顧客となる顧客にどのような便益(Benefits)を、与えることができるのかを、具体的に示してみましょう。
➡具体的にということは、たとえ話(例示)ができることです。

《参考》
以下FABのB(Benefits:利便)を、例示してみましょう。




❖Features(特徴)
・提案しようとする商品・サービスの特徴、事実、データ、性能、操作方法、用法保証内容、デザイン、色、価格などの事実の説明です。

❖Advantages(利点)
・提案しようとする商品・サービスの特徴、機能、性能、成分、データなどを活かした、一般的な(売り手の考えている)期待できる使用法、効果、効用、成果、解決策などを説明します。
・あくまでも一般的な解決策(セリングポイント)です。

❖Benefits(便益)
・顧客とのインタビューで、明確になった顧客の顕在ニーズ発言に合わせて、商品・サービスを使用した結果の利益を説明します。
・顧客の顕在ニーズを充分に満たすことが大切です。導入後、結果としてどうなるかについてなど、顧客の利益を説明し、顧客の納得(バイイングポイント)を得ます。

(2)詰まるところ、このビジネステーマは、ターゲット顧客にどのような価値を提供できるのか?
➡提供価値の視点で明示してみましょう。




(3)そして、このビジネステーマを、当社が行う必然性があるのかを自問してみまよう。
要するに、当社がこれから取り組んで行くためには、このビジネスに関して他社との差別化ポイントが必要となります。
➡競合他社に伍していけるだけの自社の強みを、具体的に明示してみましょう。
具体的に明示するとは、差別化ポイントとして挙げた強みの要素を数値化して競合他社と比較してみることです。




少なくとも、洗い出したピカピカのビジネステーマを、この3つの視点で揉んで精度を上げて見てください。