中計の成長戦略をBMCに展開した戦略テーマを成長戦略検討シートにまとめる2018年11月30日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

中計において自社の強みから導出した成長戦略の戦略テーマを、
中計の事業特性をビジネスモデルキャンパス(BMC)に展開」にて、表してみました。




このBMCは、戦略テーマを4P(製品、プロモーション、チャネル、価格)と3C(ターゲット顧客のニーズ、提供価値(競合他社との差別化)、自社の経営資源の集中)の視点ですっきりと整理するのに大変便利なレイアウトですね。
さらに、これを以下の成長戦略検討シート(1つの戦略テーマを1枚に)に、まとめてみましょう。
BMCの9つの視点を、このように細分化してみました。



❖戦略ストーリーとは、
(1)まず、なぜこの事業を当社が行うのか、その理由・動機・必然などを、記入します。
(2)記入のための切り口は、
①自己実現:当社のアイデアやスキルを事業にして世に問う
➡プロダクト・アウト型
②社会的使命:社会の問題や課題(※)を提示し、社会貢献につながる事業を行う
➡世直し型
※マクロ環境特性
・法的規制、規制緩和
・地理的要因(geographical)
・影響要因(トレンド)の変化の連続性、継続性
➡マクロ環境チエックシートの変化(悪化、増加、低下など)=社会の問題や課題
③問題提起:既存製品の問題や利用者ニーズの要望に応えて事業を改善する
➡改善・改良型(基盤戦略に多い)
④ターゲット顧客の顕在ニーズ、ターゲット顧客の潜在ニーズ
⑤当社の独自能力
(※これまで中計策定で検討の切り口にしてきたのはココ)
➡要するに自社の強み伸ばし

・顧客に対して独自性が発揮できること⇒独自性
・競合他社と比較して差別的な優位性があること⇒差別化(競合他社の弱みをたたく)
・これから市場を切り拓いてくための推進力になりそうなこと⇒将来性

(3)BMCの右から左への流れを、言葉にします。
ターゲット顧客の選択したニーズに当社の強みである価値(提供価値)を、どのチャネルを使って出合うか?
そして、そのための当社としての組織的な行動(すなわち、業務プロセス)をどう構築するのか、その業務プロセスを先鋭化する際に必要な経営資源(ヒト、モノ、カネなどなど)を用意するのか、社内で調達できなければ、外部のどこから調達するのかを、簡潔に記述します。

次回は、この成長戦略検討シートの作成例をもとに、もう少し細かく説明したいと思います。