『可視化フレームワークによる中期経営計画策定』
~Step1: 3年後の“ありたい姿”を指標化する~
2016年12月28日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

3年後(中計の終了時点)に達成していたい状態を、「ありたい姿」として、Tobeマップに落とし込みました。
Tobeマップは、以下の4つの要素で可視化しましたね。

まず、3年後に、当社が市場からどのような評価を受けていたいのか?
➡ターゲット市場にちゃんと評価されているならば、想定した売り上げや利益が創出できているはずです。
これが、財務の視点に相当します。
そして、想定通りの市場の評価を得るために、ターゲット市場の顧客が、当社の提供する製品やサービスに対して価値を認めているということになります。
これが、顧客の視点に相当します。
さらに、この顧客の視点の価値を継続的に提供し続けるために、組織的かつ継続的な取り組みが必要となります。
これが、業務プロセスの視点となります。
最終的には、この業務プロセス(理想的な業務フロー)と現実とのギャップを埋めるための取り組みが、必要となります。
これが、人材と変革の視点となります。



中計における3年後のありたい姿(成功のイメージ)が、本当に実現したかどうかを客観的に評価するために、Tobeマップにゴール指標を設定します。
財務の視点は、文字通り売上や利益という数字をセットすれば良いですね。

顧客の視点は、ターゲット市場の顧客に、当社の意図する価値が提供できたかどうかを客観的に判断する指標が必要となります。

例えば、顧客の視点では、
①重要顧客の顧客内シェアが、平均○○ポイント向上
②関連購買の増加率が、○○ポイント向上
③既存顧客からの紹介顧客数の向上 など
また、業務プロセスの視点では、
①ターゲット顧客と出合うためのプロセスの新設や見直し
②マーケット顧客との関係構築のためのプロセスの新設や見直し
③マーケット顧客との関係維持・発展のためのプロセスの新設や見直し など が挙げられます
そして、人材と変革の視点では、人材と変革の視点に必要なスキルやルール・制度、設備など、中計の対象期間で醸成や整備すべき項目を提示します。

このように、3年後のありたい姿(成功のイメージ)のTobeマップの4つの視点で可視化し、そのありたい姿が実現したかどうかの判断を、KGI(ゴール指標:Key Goal Indicator)として数値目標として設定します。
そして、各視点の成功イメージが、中計の3年という機関の中のどのタイミングで実現していなければならないのか期限(時間軸を加味して)Tobeマップを完成させます。



※各ポストイット色は、前出のTobeマップの各視点の色に符合しています。
※各ポストイットの右端が、それぞれのポストイットに挙げたありたい姿が実現している期限となります。