『可視化フレームワークによる中期経営計画策定』
~Step1: 3年後の“ありたい姿”と “なすべき事”を見える化する~②
2016年11月28日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

今回は、中計策定のStep1のありたい姿実現のためのSTPを説明します。
前回は、以下の通り、3年後に実現している姿を「ありたい姿」として、経営の成果の指標で表しました。さらに、現在の取り組みの見直しを基盤戦略、これからの新たな取り組みを成長戦略と位置づけて、両戦略に分けて戦略検討してみるところまで、お話ししました。




❖次に、
3年後の「ありたい姿」を実現するための取り組み=「なすべき事」を、①誰に、②何を提供してしていくのか?
以下のA~Dの4つのセグメント(切り口)に分けて検討してみます。



Aは、既存顧客に、既存製品やサービスをもっともっと提供しようという土俵での取り組み

Bは、新規顧客に、自分たちが得意とする既存製品やサービスを提供しようとする取り組み

Cは、既存顧客に、新たな製品やサービスを提供しようとする取り組み

Dは、新規顧客に、新たな製品やサービスを提供しようとする取り組みです。

表にすると、以下のとおりです。
既存顧客と既存顧客以外=新規顧客という分類で、基盤戦略と成長戦略という2つの戦略を定義しました。



※ここで既存顧客とは、どういう顧客かを明確にしておく必要があります。
たとえば、口座を開設している顧客を、既存顧客とした場合、ここ3年間取引が1件も無い顧客(休眠客)を、既存顧客とするのか?
引き合いは発生しているが、ここ3年間取引がない先は、既存顧客とするのか?
話を、戻しましょう。
一般的に戦略の取り組みの難易度は、A➡B➡C➡Dの順になります。

❖そして、
中期ビジョンを設定します。
(1)自社の「ありたい姿(be:状態)」=「夢」に、期限(3年後)を設定して目標にします
※夢に達成期限を設けると「目標」となります
(2)この目標を実現するための取り組みを、「なすべき事(do:行動)」として検討します
※これが、上記の①誰に、②何をという2軸で考えた部分となります
③この「ありたい姿」と「期限」と「なすべき事」の3つの要素を、中期ビジョンとして定義します
④中期ビジョンが、当社の経営理念や信条とズレていないかを、確認します