落語家と可視化経営2015年1月30日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

「今こそ、業務改革!!」というテーマを、昨年末から事例をベースにして、ご紹介しています。
今回は、ちょっと休憩モードです。

ある本を読んで、「こんな業界にも、ある基準を持って取り組んでいる人がいるんだ。」と、感心したことをお話したいと思います。

あの立川談志一門の真打で、立川談慶さんの書いた「落語力」という本です。
サブタイトルは、「この一冊で仕事術が面白いほど身につく」というもの。
で、何気なく手に取りました。
著者紹介を見ると、
慶応大学出身で、ワコールで3年間のサラリーマン経験あり。
前座名は、「立川ワコール」だったそうです。
さらに、目次をパラパラ見ていると、
スキルアップの秘訣は、「無茶ぶり」にあるというくだりがありました。
社員のスキルアップに問題意識を持つ私は、ここに目を奪われました。
あなたの成長を間違いなく約束する「無茶ぶり」
「いじめ」にすら近いとさえ感じるような「無茶ぶり」を、どう受け止めて処理すれば、「自分を大きくするミッション」と変換できるか。
そこに飛躍のカギがあるのだと。
これって、同じ出来事でも、受け取り方で感じ方が違うということですよね。
こんな無茶ぶりは、俺をとっちめるためだと受け止めれば、糧になりません。
「こんな無茶ぶり、耐えられない」と否定ばかりしていたら、自分の器を大きくするチャンスをみすみす逃しているかもしれません。
さらに読み進めて行くと、「無茶ぶり処理論」展開されていました。
制御不可能な「無茶ぶり」を、制御可能にする5つのポイントというものです。
項目だけご紹介しておくと、
  (1)楽しい未来を描く
  (2)数値化してみる
  (3)細分化してみる
  (4)最悪の事態から想定してみる
  (5)実践、そして途中検証
これを見た瞬間、おう~~来た!!!!
何と、これって「経営の見える化を実践するための7Step」と同じではないですか。


将来ビジョンを描き、そのビジョンにたどり着くためのチエックポイントを数値化します。
さらにそのチェックポイントまでの活動を細分化。
これを、ある側面だけで検討するのではなく、可視化経営は、顧客の視点、業務プロセスの視点、人材と変革の視点といういくつかの側面で検討。
そこまで絵が描けたら、実践あるのみ。そして、それを検証。
何も、「経営の見える化」で取り上げている将来ビジョンや中期経営計画、年度戦略が、立川談慶さんの言う「無茶ぶり」だと言いたいわけではありません。
きっと、あの立川談志師匠の「滅茶苦茶愛のこもった無茶ぶり」に対処したフレームワークですから間違いなし、太鼓判だと。
可視化経営を取り組む皆さん、詳しくは、立川談慶さんの「落語力」を、お読みください。一読の価値あり。