「業務改革」は、3つのSで押さえよう2014年10月28日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。
今こそ、業務改革!!
今回は、「業務改革」は、3つのSで押さえようです。


前回は、業務改革は、顧客視点で改革することがポイントであると説明しました。
今回は、その顧客視点の改革を3つのSで、もう少し具体化してみたいと思います。

前回に、「業務改革」とは、 これまで、一定の成果を出してきた自社の製品やサービス(顧客への価値提供)に対して、
今一度
①市場環境の変化に対応した戦略(基盤戦略)の見直し、
②この戦略を現場で徹底するための業務プロセスを具体化し、
③業務プロセスを効率良く行うための業務改善活動を行うことと定義しました。

これを、以下のように「3つのS」に置き換えてみました。
❖業務改革とは、
これまで一定の成果を出して来た自社の製品やサービスに対して、
①市場環境の変化に対応した戦略を策定して
⇒第1のSは、戦略ストーリーのSです。
これは、業務改革の起点は、顧客価値の向上にあり、その顧客価値の向上のための組織的な取り組みを戦略と位置づけ、その戦略が組織的に徹底するためには、戦略ストーリーとして戦略を見える化する必要があるということです。

次に、
②戦略ストーリーを現場で徹底するための業務プロセスの具体化
⇒第2のSは、シクミのSです。
これは、業務プロセス=第一のSで取り決めた戦略ストーリーを、現場で具体的に取り組みための理想的な業務フロー(流れ)を、標準化しようというものです。

さらに、
③業務プロセスを効率良く行うための業務改善活動としての取り組み
⇒第3のSは、仕掛けのSです。
第2のSのシクミを能率よく実行するためには、ITは、不可避だと考えています。



この3つのSの順番は、非常に重要です。
顧客価値を高めるために、戦略ストーリー(第1のS)があり、
その戦略を具体化するために、シクミ(第2のS)があります。
シクミをまわすことで、まず成果を出すことが重要です。
第2のシクミで、成果を出していないのに、無闇に第3の仕掛けを入れても、期待すべき成果には結びつきません。
また、第2のシクミのボトルネックを解消するための第3のSがあります。
そして、仕掛け(第3のS)を活用することで、
①IT活用による仮説検証サイクルのスピードアップ=意思決定の迅速化による成果の向上

②IT活用による第2のSのシクミの取り回しを能率良く実現する

要するに、
下の図のタテの軸の現状から成果への移行(①)と
ヨコに軸の現状から能率への移行(②)の両方が実現してはじめて、効率UP=生産性UPということになります。



生産性=OUTPUT/INPUT

シクミ(業務プロセス)を、効率良く運用するのにIT活用は、不可避
ITを導入さえすれば、たちまち経営の成果がでるなら苦労しない。
IT活用してアップするのは、せいぜい能率。
※IT活用で能率+効果=効率を上げるには、戦略ストーリーとシクミづくりが先決となる。