可視化経営入門講座でいただく質問から2013年12月11日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

11月に東京と福岡で可視化経営入門講座を実施しました。 この講座は、各社2名で10社、定員20名が、それぞれの会社の経営戦略を具体的にスコアカードまで落とし込んでみようという実践的な講座です。

可視化経営入門講座でのフォローで訪問した際に、
ある社長から、「営業部門では、新規開拓が進まないこと。既存顧客への引き合いの対応が中途半端なこと。セミナーやイベントもやりっ放しでフォローが疎かになっていることなど、現在の営業活動においても多くの問題を抱えている。」という悩みをお伺いしました。

参加いただいた可視化経営入門講座では、
自社の将来ビジョンから中期経営計画が決まること。
その中期経営計画を実現するために各年度の戦略が必要であること。
そして、戦略が決まれば、その戦略の具体化としてスコアカードに落とし込まれること。
このビジョンからの日々の活動に展開する流れを中心にワークを行いました。


実は、このような社長さんのお悩みも、可視化経営入門講座で習得した戦略マップとスコアカードを作成することで、課題解決ツールとして活用できるのです。

今回は、この手順を、紹介したいと思います。
まず戦略策定の手順は、覚えていますか?
①成長戦略の設定(市場と製品・サービスの定義)
②財務の視点の設定
③顧客の視点の設定
④業務プロセスの視点の設定
⑤人材と変革の視点の設定
「どのようにして(How)」と、言いながら①~⑤の順に、戦略目標を設定します。
そして、戦略マップが出来上がったら、「なぜなら(Because)」と言いながら、⑤~①の逆順に、戦略目標を確認するんでしたよね。


今回のテーマである、「自社で抱える問題を解決する場合」は、以下の手順で問題解決のWhatを検討します。
①問題の洗い出し
②問題のグルーピング
③問題の取り組みの優先順位づけ(重要度と緊急度)
④問題の原因分析
⑤真因に対する組織的な解決策の検討⇒業務プロセスの視点の設定
⑥解決策のボトルネックの抽出⇒人材と変革の視点の設定
⑦顧客の視点の設定
⑧財務の視点の設定
要するに、問題解決のWhatの部分が、戦略マップの4つの視点となります。
戦略策定のためのマップ作成と手順は、少々ちがいますが、課題解決のWhat部分として戦略マップは、十分活用できます。
そして、課題解決のHowの部分は、そう・・・スコアカードにて対応することになります。

将来ビジョンから逆算してスコアカードへの展開を成長戦略、今回のように日々取り組んでいる業務から発生する課題のスコアカードへの展開を基盤戦略と称しています。
これら両方の考慮が必要となります。




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