人材と変革の無い戦略マップ2013年03月19日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

前回は、戦略マップの4つの視点財務の視点顧客の視点業務プロセスの視点人材と変革の視点)の中の人材と変革の視点についてお話しします。

人材と変革の視点は、
顧客の視点で洗い出した顧客ニーズの中で、自社として取り組むべき顧客ニーズを選択し、その選択した顧客ニーズを組織的に集中して取り組むためのシクミを業務プロセスの視点で定義したものです。(顧客ニーズへの選択と集中)

この業務プロセスの視点で、取り組むべき理想的な業務フローを作成したからには、この業務プロセスを組織的に実行しれば、財務の視点で立てた結果がもたらされるという因果になるように、しっかり業務プロセスを設定する必要があります。
しかし、それだけで良いのでしょうか?
組織的なシクミやツールを作っただけで、すぐに実行に移すことが出来るでしょうか?

これまでに、このような業務プロセスが無かったのは、なぜなのでしょうか?
よしんば、この業務プロセスが、それなりに取り回し出来ているのであれば、○○家の牛丼のように、『より早く、より上手く、よりコストを掛けず』に、取り回すためには、どうすれば良いのでしょうか?

業務プロセスの視点で描いた理想的な業務フローが、
①上手くいかない阻害要因は、何だろうか?
①自社でできいのは、なぜなのだろうか?
②自社でできるようにするには、どのようにすれば良いのだろうか?
と今一度、自問自答してみましょう。

業務プロセスが最適化されてないのは、
業務プロセスを実行する人たちのスキル、モチベーション、組織風土、さらには、IT設備やインフラ整備に問題がある場合が多いようです。



この視点は、まさしく4番目の視点である人材と変革の視点です。
特に、会社の仕組みである業務プロセスである仕組みを作っても、それを執り行う人のスキルがついて行かなければ、せっかく作った仕組みが空回りしてしまいます。
組織の仕組みとそれを運用する人のスキルがあってこそ、組織の仕組みが、安定かつ継続して回って行きます。

ホンダやパナソニックなどのメーカーが、
わが社は、モノづくりの前に人づくり。
わが社は、製品を作る前に、人づくりをしています。
と言っているように、

組織とは、
モノづくりの前に、人づくり
人づくりの前に、仕組みづくり
仕組みづくり前に、戦略づくり
戦略づくりの前に、ビジョンづくり でありたいのです。

そう言う意味で、
人材と変革の視点がないなんてことのないようにしなければなりません。
ビジョンと戦略の実行のためには、人材と変革の視点が必要不可欠です。
仏作って魂入れず。画竜点睛を欠くなんてことのないようにしなければなりません。