戦略実行力は、戦略策定段階で作りこまれる~自社の独自能力~2012年11月13日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

最後に、自社の独自能力の観点からビジョンを考察してビジョン設定シートを完成させましょう。

事業ドメインの視点を変えて、自社の独自能力(コア・コンピタンス)という視点で検討してみます。
独自能力とは、
Ⅰ. 競合他社がうらやみ、
Ⅱ. 顧客もその能力を認め、
Ⅲ.未来にも通用する可能性のある強み、

要するに市場創造への推進力があるということです。

詳しくは、Wikipediaのコア・コンピタンスで…
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9

SWOT分析S(Strength)である自社の強みと、この自社の独自能力の違いは、自社の強みは、あくまでも自社の現状を分析した強みですから、あくまでも現在の強みだということです。一方で、コア・コンピタンスの定義の3番目にあるように、単なる現在だけの強みではなく、将来にわたって威力を発揮しそう、または、将来にわたっても市場を創造するだけの可能性を持っているという能力を指します。


❖企業と独自能力(例)

この独自能力が、どのような効用や機能として顧客に価値を提供するのか。
ビジョン設定シートでは、この独自能力の視点から自社の事業ドメインに矢印が向かっています。


前回定義した機能的ドメインを、独自能力の視点から再度、チェックしてみてください。
そして、事例として取り上げてきた、三田市の洋菓子店サント・アンさんの独自能力は、お客様へのお約束5ヶ条の特に②と③にも表れています。