戦略実行力は、戦略策定段階で作りこまれる(1)2012年06月26日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

前回は、経営の成果=戦略策定×戦略実行という式で表すことができると申し上げました。
戦略なくして成果なし、戦略の実行なくして成果なしです。
時折、戦略なしでも成果が出たりしますが、再現性が無いためこの場合は、例外とします。

多くのクライアント先で戦略の現場での徹底、実行がうまくいかないという話を聞きます。
戦略を現場できっちりと実行するためには、まず戦略を策定する段階でいくつかのポイントがあると思います。

それは、以下の3つのポイントの戦略を実行する人たちが共有しているか否かという点です。
Ⅰ.戦略の必要性を理解する
Ⅱ.組織としての価値観や目標を共有する
Ⅲ.戦略の仮説-実施-検証サイクルを構築する


の戦略の必要性を理解するとは、戦略を実行するには、戦略がなぜ(Why)必要なのか背景を関わる人たちが理解するということです。
の組織としての価値観や目標を共有するとは、戦略を取り組むために何を(What)価値判断の尺度とするのか、何を(What)戦略策定や実行の意思決定の軸とするのかを戦略を取り組む組織が共有しておく必要があるということです。
の戦略の仮説-実施-検証サイクルを構築するとは、昨年と同じことを今年も同じように取り組めば、昨年と同様の成果が得られるのであれば、新たに戦略を作成する必要はありません。
これまでの取り組みが通用しない市場環境、過去に経験のない未体験ゾーンにおいて、具体的な取り組み方(How)を決めて、その取り組みを現場で実施してみて、その状況が計画通りかどうか、素早く確認する仕組みが必要となって来ます。

これら3つのポイントをしっかり押さえることで、戦略実行のための下準備ができるのです。