こんにちは、“経営の見える化”エバンジェリストの本道です。
経営の見える化には、ITシステムが不可欠です。
戦略のPDCAサイクルを高速回転させるためには、ITシステムの有効活用がカギとなります。
日用雑貨卸のH社の今年の戦略を例にしてITシステムを考えてみます。
H社が計画(Plan)した今年のスコアカードを、下図のようなWeb画面を使って見える化し全社員で共有します。
この画面には、日々実行すべき日課指標と戦略が達成できたかどうかを判断するためのゴール指標が設定されています。
この画面を「経営コクピット画面」と称して、グループウェアのポータル画面に埋め込んで毎日全社員の目に触れるようにすることで、戦略の現場への浸透を図ります。
H社がチェックすべきなのは、以下の「経営コクピット画面」ように、訪問件数・企画書提出・キーマン面談の有無などの営業活動状況、平均受注単価・平均商談期間・平均訪問回数などの受注傾向、クレーム件数やクレーム処理日数に代表されるクレーム状況などです。
特に日課指標として設定した営業活動状況とゴール指標として設定した受注傾向などの因果関係を「経営コクピット画面」で(Check)します。戦略のPDCAサイクルを高速回転させるためには、このCheckするための情報収集スピードを上げることがとても重要になります。
たとえば、このH社の営業担当A君が、あるホームセンターの来月の特売について仕入れ担当部長と、企画書の合意がとれ、500万円のスポット受注が見えてきたとします。このような商談内容をIT日報を活用することで、訪問件数1件、企画書提出1回、キーマン面談1回、受注見込み金額500万円などの日課指標を自動的に収集することができます。