こんにちは、“経営の見える化”エバンジェリストの本道です。
アクションプラン作成について思うところを、陥りやすい点をまとめます。
課題解決=何を(What)☓どのように(How)という式で表すことができる。
アクションプランは、Howの取り組みを具体的に検討するためのものだ。
アクションプランシートを実際に書いて見ると気づくはずであるが、
Howの具体的な取り組み方を規定しているものではない。
スコアカードで設定した日課指標の取り組み方は全くの自由なのだ。
だから、これまで現場で取り組んできた方法や習慣を否定するものではない。
むしろ共存関係にある。
これまで説明してきた、
ステップ1 経営理念と使命の見える化
ステップ2 会社の将来ビジョンの見える化
ステップ3 会社の将来ビジョン、戦略、戦術をマップ化する
ステップ4 スコアカードを作成する
ステップ5 アクションプランを作成する
これらの可視化経営の各ステップは、課題解決の何を(What)を見つけ出すためのフレームワークということだ。
要するにWhatが不明確でピントがぼけていては、いかにHowの切れ味が良くても一向に課題解決には繋がらないわけだ。
要するに、労多くして功少なしである。
特に、H社のワークショップでも陥りやすかったのは、目先のアクションや具体策の討議、要するにHowという方法についての議論に終始しやすいことだ。
議論が活発なこと自体悪いわけではないが、Howの議論の際は、「そもそも何のために」というWhatへの引き上げを忘れずに行うよう意識しておかねばならない。
そして、Whatを明確にするときのキーワードは、それを何でしなければならないのかといったなぜ(Why)という課題解決の背景との整合性を確認しておくことだ。
このように書いてしまうと、至って当たり前のようであるが、Whatを明確にしてからHowを検討しなければ、非効率極まりない。
が、当事者で議論が白熱すると、陥りやすい罠でもある。