≪事例研究≫日雑卸売業H社の場合~Step4 スコアカードを作成する(その4)2011年08月09日

こんにちは、“経営の見える化”エバンジェリストの本道です。

スコアカードを作成する際に使うテクニックをご紹介します。

とくにスコアカードのゴール指標や日課指標のアイデア出しに有効なのがポストイットを使った
カードBS法(BS=ブレインストーミング)です。
用意するものはポストイット(タテ7.5cm×ヨコ10cm)とサインペンだけです。
ポストイット1枚につき1つのアイデアを書き出します。

最初に、個人のアイデア創出のために5分間の発想タイムを設けます。
時間がきたら、各人考えた1回目のポストイットの内容の発表タイムです。
トランプの七並べの要領で、一人1枚ずつポストイットの内容を読み上げながら場に出して行きます。

このカードBS法で守るべきルールは、以下の通りです。
①自由奔放:自由発想で言いたい放題が原則です。
②判断厳禁:他人の意見を絶対に批判してはいけません。
③質より量:少々ピンボケしていても、どんどんアイデアを出ことを重視します。
④便乗歓迎:他人の意見を参考にして発想しましょう。

このカードBS法は、個人の発想タイムとグループでの発表タイムを繰り返すのが特徴です。
すべてのアイデアが出そろったら、2回目の個人の発想タイムを1回目と同様に5分間設けます。
少なくとも2回の発想タイムを設けましょう。
2回目の発想タイムで捻り出したアイデアのほうが、本質をついている場合が多いようです。
2回目のルールは、たった1つだけ。
すでに発表の場に出されているポストイットと同じ内容を書かないことです。
ポストイットが勿体ないですからね。
ただし、すでに場に出されているポストイットの内容を参考に発展させたアイデアを出すことは大歓迎です。

さあ、時間がきたら、1回目と同様に2回目の発表タイムです。
全員のアイデアが場に出そろうまでテンポよく発表を続けましょう。

こうしたグループによるカードBS法は、個人の発想タイムとグループの八表タイムを分けることで、
メンバーが出したアイデアから再度発想できる点が特徴です。
アイデアを短時間に効率的に洗い出すには非常に有効な方法となります。


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