こんにちは、“経営の見える化”エバンジェリストの本道です。
前回までは、スコアカードの作成方法を楽天ゴールデンイーグルスの球団経営を例にして説明しました。
Hのプロジェクトメンバーには、スコアカードの説明の最後に、
可視化マップとスコアカードに位置づけカーナビを例にとって以下のような説明をしました。
たとえば、東京(現在地)から金沢(目的地)へのドライブのルートを例にして戦略について考えてみましょう。
これまでと同じ通いなれたルート=戦略(これを東海ルートとします)を、これからも繰り返し通るのであれば、
わざわざカーナビにルートの設定(戦略の具体化)する必要はありません。
しかし、去年までと同じことを同じように繰り返していて大丈夫でしょうか?
市場環境の変化により、東海ルートが通用しなくなったのです。
ですから、新たなルートを開拓する必要が生じたのです。
たとえば、これまでの東海ルートとまったく違う、新たな長野ルート(新たな戦略)が必要なのです。
長野ルートは、まだ通ったことのないのですから、具体的なルート設定(戦略の具体化)が必要となったのです。
長野ルート(新たな戦略)を設定することは、仮説となります。
なにぶん、これまで通ったことのないルート(取り組み)ですから、無事に目的地に到着するか不安です。
そして、新たな戦略(仮説)である長野ルートで車を走らせる“努力”をしても目的地に到着しない場合は、
①努力の方向が違っている
②努力の方法が違っている
③努力の量が足りない
この3つの要素が間違っている可能性があります。
努力も戦略も同様に
戦略=①方向×②方法×③量の3要素から成り立っています。
たとえば、以下のように
①(北西の方向に)×②(徒歩で)×③(毎日 60kmで歩くと)⇒ 10日で目的地に到着
①(北西の方向に)×②(自転車で)×③(毎日200kmで走ると)⇒ 3日で目的地に到着
①(東北の方向に)×②(自動車で)×(時速100kmで走ると)⇒ ?日…方向が違うので到着しません。
戦略である長野ルートが仮説だから、新たな取り組みだからこそ①方向、②方法、③量の3つの要素での具体化が必要なのです。
まとめると、戦略も努力も正しい方向に正しい方法で正しい量の取り組みが必要だと言いうこと。
そして、正しいかどうかが不確実だから仮説し検証しながら、
より正しい3つの要素を見つけ出す仕組みが必要になるということです。
それが、可視化経営の可視化マップとスコアカードなのです。