こんにちは、“経営の見える化”エバンジェリストの本道です。
前回の作業で、会社の20年後の将来ビジョンを以下の通り、
《ビジョンマップ》として見える化することができました。
20年後の《ビジョンマップ》が完成したら、次は《戦略マップ》を作成します。
20年とは、かなりの時間ですが、その間を漫然と過ごすわけには行きません。
ビジョンマップが当面の目的だとすれば、この目的を実現するための具体的な目標を設定して行かなければなりません。さあ、《ビジョンマップ》に期限を設定して、これから3年間で実行すべき具体的な計画書(中期経営計画書)としての戦略マップを作ってみましょう。
❖《戦略マップ》の作成手順は、次の通りです。
① 先に作成した《ビジョンマップ》と、これから作成する《戦略マップ展開シート》を用意します。
② すべての《ビジョンマップ》の戦略目標を《戦略マップ展開シート》右端の20年後の欄に貼りつけます。
この際、転記の順番は、人材と変革の視点から業務プロセスの視点、顧客の視点、財務の視点という順番で戦略目標を記入します。
これは、人材と変革の視点の戦略目標の実現が業務プロセスのボトルネックを解消し、その業務プロセスの視点の戦略目標が十分に機能すれば顧客の視点の戦略目標の顧客ニーズや欲求を満足させ、その結果として儲かる(儲ける、でないところがポイント)、財務の視点が達成するという時間の経過から考えると、戦略目標の検討順序は、《ビジョンマップ》の下から上であることが分かります。
③ 《戦略マップ展開シート》に記入した《ビジョンマップ》の各戦略目標の計画フェーズと実施フェーズ、改善フェーズの3つに分け、それぞれの実施時期や期間を記入します。
④ 実施フェーズにおいて特定の部署やエリアなどでテスト的に実施する場合は、具体的な部署やエリアや対象とする数などを《戦略マップ展開シート》の時間軸の欄に記入します。
⑤ 記入にあたっては、計画、実施、改善と記入したイエロカード(小)を用意して、対象部署やエリアや対象数などをチームで討議しながらイエロカード(小)に書き込み《戦略マップ展開シート》の時期の欄に貼りつけます。
⑥ 《戦略マップ展開シート》の台紙の幅は、イエローカード1枚が、今年・来年、3年~5年後、10年後、15年後と4枚並ぶ幅となっており、最後にピンクカード(小)の20年後の戦略目標というレイアウトとなっていますので各視点の戦略目標との整合をとりながら《戦略マップ展開シート》を作り上げてください。
⑦ 3年~5年後のカードを《戦略マップ》に貼りつけます。《ビジョンマップ》を参考にしながら、《戦略マップ》を作成します。
これで、20年後の将来ビジョンと中期経営計画が、可視化マップの4つの共通の視点で具体化しました。