こんにちは、“経営の見える化”エバンジェリストの本道です。
20年後のビジョンマップ作成にあたっては、
バランス・スコアカードの戦略マップの4つの視点である財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、
人材と変革の視点を活用します。ビジョンは、20年後の将来像の見える化を特に重視しますので、
ビジョンマップに目標数値や具体名を入れ込んで作成します。
20年後という設定は、おおむね経営者の1世代と考えてください。
現状のしがらみや現時点での経営資源、人材、商材などにあまりとらわれないように自由に発想を広げるためにも20年ぐらい先のビジョンマップが、ちょうど良いと思います。
❖ビジョンマップの作成手順は、次の通りです。
① Step2の20年後の将来ビジョンを描くで作成した『ビジョン設定シート』のキーワードを
『ビジョンマップ準備シート』に整理しながら転記します。
② 『ビジョン設定シート』のありたい姿(A)は、『ビジョンマップ準備シート』の財務の視点や顧客の視点
のキーワードとして設定します。
③ 『ビジョン設定シート』のなすべき事(B)は、『ビジョンマップ準備シート』の人材と変革のキーワードとして設定します。
④ また『ビジョン設定シート』の機能的ドメイン(I)とダントツ一番化(D・F)の切り口は、
『ビジョンマップ準備シート』の顧客、業務プロセス、人材と変革のそれぞれの視点のキーワードとして設定します。
⑤ 『ビジョンマップ準備シート』の各項目のモレやヌケがないか、『ビジョンマップ準備シート』の各視点のビジョンの切り口を参考にキーワードを洗い出します。
⑥ 特に機能的ドメインを検討する際に顧客価値を提供するための独自能力(J)を洗い出しました。
その独自能力が、20年後に顧客のニーズであると仮定してマップを仕上げます。
⑦ 顧客のニーズが決まれば、その顧客ニーズを実現するためのバリューチェーンで今後どの部分に注力するのかを明らかにします。売上とそれを支えるラインとスタッフのボリュームも含めて人材と変革の視点のキーワードとして検討します。
⑧ 『ビジョンマップ準備シート』のキーワードをビジョンマップの4つの視点別に並べ、各視点のキーワードがタテの因果関係として結びつくかどうかをチェックしながら線で結びます。
⑨ キーワードが不足する視点は、補足してビジョンマップを完成させます。
⑩ 最後に、Step1でサブステートメントに分解した自社の経営理念と照らし合わせて内容を最終確認します。
このシーンは、20年後に実現したいビジョン(熱き想い)を、論理的に展開するための作業です。
ビジョンマップ準備シートに作成しながら、ビジョンをより具体化してください。