コンサル奮戦記~その11:この方程式を4つの視点で整理する2011年04月05日

こんにちは、
経営の見える化エバンジェリストの本道です。

先週は、スキルとマインドの高い人財についての話しをしました。
この一連の流れは、以下の4つの視点に整理することができます。



人財と変革の視点、業務プロセスの視点、顧客の視点、財務の視点は、キャプラン&ノートンが1992年に発表したバランススコアカードの視点に符合します。

うまく経営が回っている会社は、この4つの視点で戦略が具体化されています。
逆に、この4つの視点を意識して戦略を具体化することで、戦略の成功確率がグンと上がると言うことになります。

この一連の流れを、人、モノ、カネ、時間、情報、企業文化などの経営資源を活用することが、経営者の能力(すなわち経営力)となります。
この経営力は、経営の『方向』と『方法』と『量』の3つの要素に展開することができます。
経営の『方向』とは、戦略を、なぜ何のために経営を行うのかという目的をあらわしています。
また経営の『方法』とは、戦略を具体的にどのようにして取り組むのかを示しています。
そして経営の『量』とは、現場での戦略の実行度合いを示しています。
これら3つの要素をバランスよく取り組むことが、経営の質を上げること、すなわち経営品質を向上させることになります。

次回からは、ある会社の営業部門の戦略を例に挙げながら、戦略の方向、方法、量について考えてみたいと思います。

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