可視化経営7Step実行のための前準備…ワークショップによる参画意識2010年04月30日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

一般的にビジョンや戦略は、全社 ⇒ 事業部 ⇒ 部 ⇒ 課 という組織のヒエラルキーに従って、トップダウン・アプローチで浸透させて行きます。

しかし、戦略のトップダウン・アプローチは、現場の反対や摩擦を生み出す可能性があります。その反対勢力の多くは、往々にしてこれまで高い業績を上げていた人達です。

「これまで成果を上げてきたのに、なぜ新しいマネジメントスタイルに変えなければならないのか」、「これまで築きあげてきた成功パターンが崩れるではないか」、「これまで以上の成果の保証がないではないか」などと、変化することに強い抵抗を示します。

このような場合、戦略策定の早い段階からプロジェクトメンバーとして討議に参加することで、変化することへの当事者意識を醸成することが重要になってきます。

討議は、ワークショップスタイルで進めて行きます。
本来ワークショップ(Workshop)とは、「作業場」、「工房」など、共同で何かを作る場所を意味しています。可視化経営のワークショップでは、「参加者が、自由に意見交換し共同作業を行いながら課題解決策を創造する場」と位置づけています。

さらに、ワークショップを行うことにより、以下のような効果も期待できます。

このワークショップとは、ビジョンや戦略と現場活動の隔たりを埋める接着剤のようなもので、これまで取り組んできた現場志向の活動を否定するのではないことを理解させる機会にもなります。

単に誰かが経営戦略を作成し見える化すれば良いのではなく、現場を巻き込みながら経営戦略を検討して行く過程そのものを見える化することが、可視化経営を進めて行くポイントとなります。