可視化経営とは、桜の成長に似たり2010年03月02日

可視化経営エバンジェリストの本道(ホンドウ)です。

可視化経営とは、
①戦略策定から戦略遂行までの一連の流れを効率的に作成する。
②策定した戦略を現場に浸透させ実行する。
③その実施状況を素早く把握する。
④実施状況が望むべきものでなければ、改善する。

そう、経営戦略のPDCAを回すことに他なりません。
「なーんだ…それだけのこと」そう言わないで、もう少しお付き合いください。

どのお客様も経営戦略のPDCAをきっちり回すことに異論はありません。
しかし実態は、この経営戦略のPDCAを回す取り組みが部門ごとに勝手に解釈されて 恣意的に運用されていたり、徹底度やPDCAの回転スピードが遅かったりと、 満足行くものでない場合が多く見受けられます。

例えるなら、営業部は日本語、企画部は英語、製造部はタガログ語、
総務部は、スペイン語で会話しているような感じです。
部門内では通じて(時々、部門内のごく一部しか通じない方言で会話している部族もいたりしますが…笑)
いるのかもしれませんが、部門間ではうまく通じないので、いちいち翻訳が必要となります。
国が違うので行動様式や習慣も違ってきます。理解してもらうのに時間がかかります。

あー何と面倒なことか。
そんなことなら、自分でするわ!

組織的な対応もできなくなり、どんどん実行スピードが落ちてきます。
顧客対応よりも社内調整に多くの時間を費やして疲れきっていませんか。

少なくとも共通言語が必要ではありませんか。
モノ余り、人口減少による国内マーケット縮小といった過去の延長線上にない市場環境が加速しています。
新たな環境に直面しているのに、今まで通りの経営戦略で良いはずがありません。

今年咲いた桜の花が、放っておいても来年も開花する保証はありません。
翌年も今年以上の花を咲かせるためには、実がみのり、葉が茂り、幹が一回り大きくなり、 冬を越すといった四季を通じての成長サイクルが必要となります。

そのために、今年の花を散らせ、新緑の葉が茂るためのスペースを用意するのです。
これと同じように企業が成長し続けるためには、これまでの取り組みを捨て、
新たな取り組みをするためのスペースである環境を用意する必要があるのではないでしょうか。

そのための経営の成長サイクルこそ、可視化経営フレームワークの目指すところ、 満開の花を咲かせましょう。