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顧客満足創造の営業改革 実践企業訪問記[1]

生産者のために消費者の立場で考えています。


ライズみちのく販売株式会社 〔代表取締役 奥本浩之氏〕

日本有数の米産地から生産者の顔が見える形で全国の消費地にお米を届けているのが、ライズみちのく販売株式会社だ。生産者が思い入れを持って育てたお米を、正しく消費者に届けたいと考えた同社は、「良いお米」や「こだわったお米」を消費者に押し付けてしまった。生産者のためにと考えてしまったことで、顧客不在となってしまったわけだ。そこで導入したのがNIコンサルティングの営業支援システム「顧客深耕日報」である。顧客の声を吸い上げ、「売れる米」を企画する営業改革に取り組んだのだ。同社代表取締役、奥本浩之氏にお話を伺った。


▲奥本浩之社長(左)
■有名産地をつないで生産者のこだわりを消費者に伝える

長尾− 江刺のひとめぼれ、秋田のあきたこまち、魚沼のコシヒカリ、奥出雲の仁多米など、ブランド産地をつないだネットワークを築くのは大変だったのではないですか。

奥本− 私は元々、広島県の尾道で米屋をしていて、米を売る以上、良い米、おいしい米を売りたいと思いまして、各地の生産者に会いに行ったわけです。するとせっかく思い入れを持って作った米が、他の米と混ざって○○県産米として同一に扱われるというのです。これではせっかくの生産者の努力が無駄になる。生産者の顔が見える米を企画しようと思い立って、そこから産地とのつながりが拡がっていきましたね。このライズみちのく販売という会社も、元々は生産者が作った会社だったのですが、私が経営を引き受けたものです。秋田には、同じような形で、ハーモニーフーズという会社があります。

長尾− 生産者の顔が見える。今話題のトレーサビリティなどを先取りした形ですね。

奥本− 最初は珍しさもあって売れました。生産者の顔写真が袋に貼ってある自信作ですからね。しかしすぐに模倣企画が出てきて、特徴が薄れていきました。当然、こだわったお米ですので、価格も高めになります。そこへデフレの波がやってきて、低価格米に押されるようになって行ったのです。


■顧客の立場に立った営業改革

長尾− その時期に、私共の営業支援システムを導入していただいたのですね。

奥本− そうです。それによって顧客の声を聞くということの大切さを改めて実感しました。それまでは、「良い米だから多少高くても買ってくれるだろう」「生産者のためだから高くても当然だ」という供給者側の意識がどうしても強かったのです。しかし消費者は「お手頃でおいしい米」を求めているわけですね。「おいしい米を食べたいけれども、高くて買えない」と仰っているわけです。生産者のために高くてもおいしい米を売るべきだと考えていたのが、生産者のためにこそ、お手頃でおいしいお米を作ってもらわなければならないという考えにシフトすることができました。

長尾− なるほど。奥本社長は何社もの経営をしておられるから営業支援システムの効果が大きかったのではないですか。

奥本− 全国を飛び回っていますし、会社も複数ありますから、どこにいても日報を確認でき、社内の情報を共有できることは非常に助かりますね。顧客の情報にせよ、営業担当者の情報にせよ、スピードが大切ですからIT化は必然だと思っていますし、それがお客様のためにも必要な情報なのです。

長尾− 顧客のためにITを導入し、営業を改革するという営業支援システムの本質をご理解いただけていて嬉しい限りです。これからもおいしいお米をお手頃価格でご提供下さい。ありがとうございました。
〔次号を見る〕
◆長尾一洋プロフィール 〔◆ライズみちのく販売株式会社 / ◆株式会社オクモト〕